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西区

栄養バランスがととのったごはんを自分たちで作ってみよう!

3月31日(日)、学園東地域福祉センター(西区学園東町)で、イベント「栄養バランスがととのったごはんを自分たちで作ってみよう!」があり、近隣に住む小学生12人が参加した。
主催/神戸市外国語大学岡本ゼミ    神戸女子大学食育実践サポートチーム

神戸市外国語大学岡本ゼミでは、将来教員など子どもと関わる職業を目指す学生が多く、子どもたちの好きなお菓子やファーストフードではなく、栄養バランスの整ったごはんを、子どもたちと一緒に作ることでふれあう機会を設けようと同イベントを企画。 管理栄養士を目指す神戸女子大の4ゼミからなる食育実践サポートチームに声をかけ、一緒に企画運営する運びとなり、2月に続き2回目の開催となった。

調理の前に、まず神戸女子大生3人による「ボクはせっけんくん」の紙芝居で「洗い残しが多いのは何指?」などのクイズを交えながら、手洗いの方法や重要性を伝えた。子どもたちは紙芝居で学んだ通りしっかりと手を洗い、いよいよ調理へ。メニューは身近な材料で子どもたちがつくれるようにとピーマンの肉詰め、プチトマトとポテトサラダが選ばれた。

子どもたちはピーマンを半分に切り種を丁寧に取り除き、混ぜたひき肉をピーマンに詰めるとホットプレートに並べて焼いた。「ピーマンをひっくり返す作業は1人5個」「蒸されたポテトを潰す作業は1人10回ずつ」と子どもたちでルールを決め、数を数えながら全員で順番に行った。女子大生に、「大学ってどんなところ?」「何で嫌いな野菜も食べんとあかんの ?」と子どもたちが質問をするなど会話もはずみ仲良く調理を楽しんだ。かきたま汁とごはんは学生たちが用意し、出来上がった料理と一緒に全員でにぎやかに食事した。

苦手なピーマンを、頑張って残さず食べた坂本莉蘭さん(西区東町小4年)は「家でも食事を運んだり、並べたりするお手伝いはしていたけれど、料理を作るお手伝いもしたくなった」と笑顔。ピーマンの肉詰めをおかわりした同級生の西山楓奈さんは「トマトがきらいで本当は食べたくなかったけれど、お姉さんたちが切ってくれたり、みんなで一生懸命作ったりしたので食べれた。なんか好きになった」と元気に答えた。

食事の後は外語大生による英語による野菜当てクイズ。4グループに分かれた子どもたちは箱の中に入ったピーマンやたまねぎ、人参など5つの野菜を英語で答え、女子大生たちを驚かせていた。外語学生たちはそれぞれの野菜のもつ栄養や役割を伝え「好き嫌いをせずにいっぱい食べてね」とやさしく語りかけていた。

主催した外国語大学の、山口瑞穂ゼミ長(中国語学科4年)は「子どもたちに、料理を作ることや苦手な野菜に興味をもってもらい、楽しく過ごせてよかった。この経験をベースに、自身の目標に本格的に取り組んでいきたい」と笑顔をみせた。

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