生活クラブ生活協同組合都市生活 設立40周年記念講演会

7月30日(木)レバンテホール(垂水区日向)で、生活クラブ生活協同組合都市生活の設立40周年を記念し、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんを招いた講演会が開催され、満席となる約300人が参加した。(主催/生活クラブ生活協同組合都市生活)
滝沢さんはお笑い芸人の活動と並行して、妻の妊娠を機に14年前からごみ清掃員として勤務している。「ごみの知識ゼロで始めたが、知ると衝撃の連続だった」という清掃員の経験をもとに「知っているようで知らないごみの世界」と題した講演を行った。
「ごみとは何なのか?皆さんも一緒に考えてほしい」と滝沢さん。「ごみは嘘をつかない。ごみの中にはその人の性格や生活が表れる」と自身が回収した数々のごみの写真を示しながら解説した。
飲み残したペットボトルは清掃員が中身を捨てるそうで、酷い悪臭だと言い、ゆすいで出してほしいと呼びかけた。また、ごみ袋の結び目がゆるかったり、パンパンに詰めた袋は清掃車の回転板に挟まれ中身が飛び出る危険が伴う。散乱したごみは清掃員が手作業で拾っていると話す。スマートフォンやモバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオン電池は圧迫や高熱に弱く、清掃車火災の原因にもなる。また充電後に火が出る場合もあるので充電中の就寝や外出は控えるよう注意があった。
続いてごみの盲点として挙げたのがゴミ汁(生ごみから出る液体)。生ごみの80%が水分のため雑菌が繁殖するが、一回絞るだけでごみの量や悪臭、さらには処理するエネルギーも抑えられる。「水分もごみになる」と力説した。ほかにも秋には米(新米が出るため)、お歳暮時期には未開封の食品、さらには値札付きの衣類などがごみとして出されていると聞いて、驚く参加者たち。ごみを自分ごととして捉え、物に価値を与えて無駄な買い物を減らし、捨てる前に寄付するなど必要としている人へ届けることを勧めた。
滝沢さんが清掃員として働く中で一番衝撃を受けたのがごみの量だという。「ごみは燃やすと消えてなくなると思っている人が多いが、消えずに灰が残る」と説明。この灰と不燃ごみを砕いたものを最終処分場に埋める。環境省の発表によると、日本の最終処分場の寿命は24・9年。まだ決定的な解決策は見つかっておらず、ごみを減らす方法を考えなければいけないと警鐘を鳴らした。ごみは可燃と不燃だけで、缶やペットボトルは資源になる。「分別はルールを守るためではなく、ごみを減らすため。資源になりそうなものを可燃・不燃ごみから取り出すことが分別」と力強く話す。現在、少しずつだが処分場の寿命が延びているそうで、それは分別が大きな要因である。「分ければ資源、混ぜればごみ。紙とプラスチックを分別するだけで約30%減らすことができる」と強調した。
3R(リデュース・リユース・リサイクル)の中で一番優先するべきなのは「リデュース(ごみの発生そのものを減らすこと)」、次に「リユース(再使用)」。滝沢さんは「リスペクト」を加えた4Rを推奨。「自然界にごみはない。人間がごみを作っている。リスペクトの心を持ち、一人ひとりが人任せにせず向き合えばあらゆるごみ問題が解決すると思う」と熱い思いを語った。
滝沢さんは2020年に環境省の「サステナビリティ広報大使」に任命され、環境分野での発信にも力を入れている。ユーモアを交えながら分かりやすく語る内容に、参加者は時折メモを取りながら耳を傾けていた。両親と参加した前川蒼太さん(本山第二小4)は「知らないことが多くて楽しく学べた。ゴミ汁を減らしたいと思った」と感想を話した。
生活クラブ生協都市生活は、サステナブル(持続可能)な社会を考え、食だけでなく環境、エネルギー、福祉のしくみを自給・循環させる活動に努めている。また、環境負荷を減らす3R活動を推進しており、リユースびんの取組みについても発表があった。小谷里香理事長は「ごみ問題はこれまで、学習会を開くなど関心を持って取り組んできました。知ることで意識や行動に変化が表れ、考える人が1人でも増えると違ってくる。サステナブルな未来の実現を目指しています」と語った。
◆生活クラブ生活協同組合都市生活
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