すいみん教室

7月12日、ふたば学舎(長田区二葉町)で、「人生100年時代を健康に過ごすためのすいみん教室」が開催された。
(主催/新長田カイロプラクティックふたば整体院)
講師を務めたのは新長田カイロプラクティックふたば整体院院長で睡眠ウェルネスアドバイザーの夜久俊治さん。
夜久さんは、体の不調を訴える患者さんと関わるなかで、睡眠の重要性を長年肌で感じてきた。しかしどうしても睡眠が後回しにされている現状に危機感を抱き、この教室を始めたという。
健康の三本柱である「栄養・運動・睡眠」の中で、不足すると最も健康リスクを高めるのが「睡眠」と言われる。国際的な調査で日本人の睡眠時間は世界平均よりも約1時間短く、世界有数の睡眠不足の国と報告されている。「なかなか寝付けない」「夜中に目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」「熟睡感がない」といった悩みを抱えている人が多いが、その背景には睡眠を邪魔するものがたくさん潜んでいると夜久さんは解説した。
例えばリビングの照明。日本の照明は約500ルクスの明るさがあるが、これは世界的に見ても非常に明るい。この明るさが体内時計を狂わせ、体が「おやすみモード」に切り替わらない原因となっている。特に子どもは大人よりも目の水晶体の透明度が高いため、その影響は強く現れる。改善するには夕食時からリビングの照明をオレンジ色で暗め(100ルクス以下。雰囲気の良いレストランの照明程度)に切り替えること。そうすることで体がゆっくりと「おやすみモード」に切り替わり、自然な眠りにつきやすくなる。子どもがなかなか寝なくて困っているなら試してほしいとアドバイスがあった。
ベッドでのスマートフォンの使用も気をつけたい。まずは液晶画面から放射されるブルーライトを軽減するモードに切り替える。寝る前に操作を伴うショート動画やSNS、ゲームは脳に強い刺激を与えるため絶対に避けた方がよい。一方でリラックスできる動画は眠気を誘い入眠には効果的。スマートフォンが悪いのではなく、何を観るかが問題なのだという。
ほかにも「寝室は〈暗くて、静かで、朝まで適温〉をキーワードに環境を整えること」、アルコール摂取は睡眠の質の低下を招くと計測の実例を紹介し「飲む量と時間を調節して就寝までにアルコールが残らないようにすること」など、改善方法を紹介した。
睡眠は「質」に注目しがちだが、「睡眠に最も重要なのは量(睡眠時間)」だと夜久さんは話す。「短い睡眠時間のなかで質を上げようとしてもあまり意味がありません。睡眠時間を確保した上で生活のスケジュールを組む。まずは普段より30分早く寝ることから始めてください」と語った。
受講者は「できるだけ早く寝ることに加え、寝室やリビングの明るさなど、やれることからやってみたい」と意欲を示した。夜久さんは「今後もより多くの人に睡眠の大切さを伝えたい」と話した。