KOBE◆KATSU紹介③ よこお寺子屋

7月29日(水)、市立横尾中学校(須磨区横尾)にて、9月から開始されるコベカツのクラブ「よこお寺小屋」の体験会が開催された。
神戸市では、2026年度に中学校の部活動を終了し、9月からは生徒が地域の指導者と活動する「神戸の地域クラブ活動」=「KOBE◆KATSU(コベカツ)」が始まる。従来の運動部・文化部の種目に限らず、新しい分野の活動や社会貢献活動まで、多様な選択肢が生まれ、各地でクラブ体験会が開かれている。
市立横尾中学校多目的室を活動場所に、学習・探究活動に親しむことを目的とした「よこお寺子屋」の体験会に参加したのは、小学生~高校生の子どもたち。代表を務める藤田耕生さんは数学教諭で、現在は西区の中学校に勤務する。小学生3児の父親でもある藤田さんは、小さい頃から教師になることが夢だったと参加者に自己紹介。見事に夢を叶え、中学校では陸上部の顧問としても指導にあたってきた。コベカツ移行に際し、部活動の指導にあてていた時間を、地域の子どもたちのために何かしたいと勤務先に相談したところ、学校長が快く後押ししてくれたという。
「寺子屋」は、江戸時代に町人や農民の子どもたちを対象として、読み書き・計算(そろばん)などの実用的な知識や技能を教えた民間教育機関。国や藩が設立した公的な学校ではなく、地域の人が自発的に運営していた「寺子屋」を、自身が暮らす横尾地区にも作りたいと考え、クラブ名にしたという。
子どもたちは学校のワークに取組んだり、授業で分からなかったところを質問したりし、基本的に個別で学習する。藤田さんに協力する教員仲間がそれぞれの担当教科の指導を行い、個別の課題克服に必要な方法・教材を相談しながら学習を進める。課題に合わせたプリントが必要な場合は用意してもらえる。
この日、体験会に参加した中学生は1学期のテストで間違った問題をやり直し、苦手な単元の克服に励んだ。藤田さんはホワイトボードを使って問題を一緒に解きながら、どこで間違ったかを本人に気付かせながら丁寧に解説した。高校生の参加者は「学校の授業はちょっと進み方が早くて難しい」と悩みを告白。相談に乗った藤田さんは、次回は準備したプリントで、基礎から確認していこうと話した。
参加者は「1対1で丁寧に教えてもらえて、わかりやすかった」「勉強になった。次回はもう少し難しい問題にも挑戦してみたい」と話し、じっくり勉強に取り組んだ充実感をにじませた。
藤田さんは「学習が進んできたら、一人ひとりの興味関心に合わせた探求活動も進めていく予定です。必要な場面では仲間同士で教え合って実力を伸ばしていってもらえたら。人に教えることは自分自身にとっても勉強になります。よこお寺子屋では〈こんなこと聞いていいかな?〉など遠慮せず、分からないことを分からないと言える環境づくりを大切にしたい。子どもたちに気楽に学習しにきてほしいと思います」と微笑んだ。
〈よこお寺子屋 活動予定日〉
月・水曜 午後6時半~8時半
土曜 午後3時~6時