こどもまーけっと

6月28日(日)、みんなの家セラビィ(垂水区平磯)にて、子どもが考えたお店を出店する「第5回こどもまーけっと」が開催された。 (主催/みんなの家セラビィ)
垂水駅から南へ5分の場所にある築130年の古民家「みんなの家セラビィ」では、赤ちゃんからお年寄りまで誰でも立ち寄れる〈みんなのひろば〉や〈三線クラブ〉、竹を使った流しそうめんや餅つきなど季節のイベントを開催し、地域交流の場として親しまれている。
取材日は「第5回こどもまーけっと」が開催され、お店屋さんと買い物を体験する子どもたちで賑わった。先立って開かれた6月14日の「こども会議」では、初対面のメンバーが集まって、名前や自分がするお店を紹介、アイスブレイクで歌遊びの「なべなべそこぬけ」をして盛り上がった。店名を決め、段ボール、布、モールなどを使って思い思いの看板を準備したという。当日まではたくさんの人に来てもらえるよう友人に声をかけたり、チラシを渡したりと集客にも取り組んだ。
ミシンや手縫いで作ったアクセサリーやバッグなど、布小物の販売を行ったのは玉村彩依さん(小2)。裁縫が得意な母親に習い、少しずつ作りためた作品を販売した。店名は母親の名前と自分の名前の漢字から1文字ずつをとった「はないろ」。彩依さんは
「バッグは作るのに時間がかかったけど、小物は最初よりだいぶ早く作れるようになった」と話し、初めてマルシェに参加したが、思っていたよりたくさんの商品が売れたと満足そうな笑顔を見せた。
南川颯佑さん(小5)と川島有唄さん(小4)は2人で、「もちぷにゅスライム」を作るワークショップを開催。南川さんは2年前に開かれた第1回の同イベントにも参加したことがあり、店名はその時にも使っていた「エコマサ」。程よい柔らかさのスライムにするために材料の配合を変えて実験し、5回目でようやく納得のいくものが作れたと話す。参加者はスライムの色やトッピングの材料を考えて、触感の良いスライム作りを楽しんだ。南川さんの保護者は「お小遣いをすぐに使い切ってしまうので、自分でお金を得る方法を考える機会に」と参加を勧めたきっかけを話した。
出店は難しいが、販売を体験したい子どものために「こども店長」ができるブースも設けられた。「くらしの」では、店主の義母が垂水駅前で長年喫茶店を営んでいたときに人気メニューだった自家製チーズケーキを、「はるさんちの台所」では、ご飯と糀の天然酵母を使い、薬膳の考え方で身近な食材を取り入れたパンを、こども店長と一緒に販売した。姉妹でパンの販売を行った中丸琴葉さん(小2)・葵葉さん(年長)は「友達がお店屋さんをすると聞いて、自分もやってみました。やっているうちに慣れてきて、早くできるようになった」「楽しかった」と手応えを感じていた。
「わなげパラダイス」を出店した信秋いずみさん(年長)は、まーけっと開始直後に子ども会議で仲良くなった「はないろ」の玉村さんのお店でかわいいバッグを発見。自分でそのバッグを手に入れるために懸命にわなげ屋をがんばり、売上からバッグを購入して大喜びした。保護者は「自分で稼いだお金で手に入れたバッグはきっと大切に使ってくれると思います。これは一生の宝物ですね」と微笑んだ。いずみさんは「次はお友達と一緒にお店をしたい」と次回出店に意欲を見せた。
セラビィの谷口くるみさんは「あちらこちらから『これください』『何円です』というかわいい声がたくさん聞こえ、うれしかったです。自分で手に入れたお金の使い方を考えることで、お金との接し方を考えてもらえたら」と語った。

わなげのお店