水難事故防止講習会 着衣泳教室

6月13日(土)イトマンスイミングスクール西神校(西区糀台)、14日(日)イトマンスイミングスクール西神戸校(西区池上)で、万が一の水難事故に備える目的で、小学生対象の「水難事故防止講習会 着衣泳教室」が開催された。(主催/イトマンスイミングスクール)
取材日の13日は、西神校・松村豪スクール長が講師、同スクールのコーチ7人がサポート役を務めた。参加者たちは泳力別に3つの班に分かれ、まずプールの中を着衣で歩いて反対側まで行き戻ってくる。その後松村さんの進行のもと、ビート板を使ったり、クロールや平泳ぎ、背泳ぎなどでプールを往復した。同スクール生で水泳が得意な参加者も、着衣では「動作がしにくい」、「重たい」、「いつもと違って動きにくい」などと話した。
松村さんは「もし水難事故にあったとして、救助が1時間後だとしたら、それまで泳ぎ続けて待つことができると思いますか?」と問いかける。服を着たまま泳ぎ続けるのは体力を消耗するので、生存期間を長くするためには『浮いて救助が来るのを待つ』のが一番良いと話した。
浮いて待つ時には「大の字」の体勢を取ることを勧めた。松村さんが手本を見せた後に、参加者たちはプールで体を浮かせる練習を行った。また、ペットボトルが1つあれば浮きやすくなると説明。ペットボトルを持つ位置によっても浮き方、浮きやすさに差があることを実際に試した。松村さんはお腹とペットボトルをくっ付けるのが良いと伝え、「1分間チャレンジ」として全員でペットボトルをお腹にくっ付けて1分間浮いた。
海や池では泳ぐより、何か浮いている物につかまって待つことが生存期間を長くする。洋服も浮き具の一つになる。Tシャツに空気を入れて膨らませる練習を、皆でいっしょに行った。子どもたちは自身の洋服が浮き具になっている様子に「凄い」や「面白い」と興奮した声を上げていた。
溺れている人を助けるのは難しく、自分の命を落とすことにもなりかねないので、浮き具になるような物を投げて援護してあげてほしいと話があった。空のペットボトルのままだと遠くまで飛ばすのが難しいので、水を少し入れたペットボトルを溺れている人に目掛けて投げる練習も行った。
西区井吹台から参加した村岡彩葉さん(小3)と綾芽さん(小1)の姉妹は「洋服を着たまま泳ぐのは、ズボンの裾が重たかったです。今日の講習会で習ったことはすごく良い経験になりました」、「プールでペットボトルを持って浮くのがとっても楽しかったです」と笑顔を見せた。9歳の娘と参加した父親は「娘は水泳を習っていますが服を着て泳ぐことはないので、水着と違って泳ぎづらいことを体感してほしかった。海や川での遊びが始まるので、危険さを知ってもらいたい」と感想を話した。
松村さんは「参加者の皆さんが熱心に話を聞き、取り組んでくれてうれしかったです。この講習会で習ったことを水難事故防止に繋げてもらいたいです」と話した。