こうべの木マルシェ

4月25日(土)磯上公園(中央区八幡通)で、神戸の木の魅力をさまざまな角度から感じることができるイベント「こうべの木マルシェ」が開催された。(主催/神戸市建設局森林・防災部森林課)
神戸市には市街地に近接した海と山、六甲山の裾野に広がる田園・里山地帯など豊かな自然環境がある。このかけがえのない財産を次世代に繋ぐため、市は「森の未来都市神戸」を掲げ、みどりの「再生」と「創出」を目指している。市役所には部署横断の推進本部が設置され、市民・大学・企業と協働しながら多様な取組みを行っている。その一環として開催された同イベントでは、製材所や木工職人が出店し、神戸の森や木の良さを体感してもらえるような木材や家具、木工品の販売や木を使ったワークショップなどが楽しめた。
会場の磯上公園は2024年6月にリニューアルオープンし、世界的な造園家の栗栖宝一さん監修による癒しの空間「ヒーリングガーデン」が誕生。当日のヒーリングガーデンツアーの案内人を務めた神戸市造園協力会相談役の東真さんは、参加者に向かって「神戸市内の造園業者が集い、本格的な日本庭園の技法を用いた癒しの庭を造りました。庭園内で静かに目を閉じ、自然と対話する時間を持つと、人間のエゴが削ぎ落され、ひらめきが生まれるのではないでしょうか」と語りかけた。
〈ひょうご森林林業協同組合連合会〉のブースは木のおもちゃ遊び、「なりきり木こり体験」を実施。〈SHARE WOODS〉のブースは、生木を削るグリーンウッドワーク体験を行った。同団体は毎週木曜日の午後6時から、スプーンなどの木工品を作る活動「KOBE SPOON CLUB(神戸スプーンクラブ)」を阪神電鉄「石屋川」駅近くで開催している。代表の山崎正夫さんは「休日にみんなで山に入って木を調達することをきっかけに、山の環境や流域のことを考えたり、山と街を行き来する活動が日常化していくことを目標としています。仲間になっていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
〈ティーハウス建築設計事務所〉は、木片を用いて鳥のさえずりに似た音を出す道具「バードコール」作り体験を行った。西区から参加した5歳の女の子は、六甲山の5種類の間伐材の中から山桜の木を選んで作り、うれしそうに音を鳴らして楽しんでいた。
〈神戸市建設局森林・防災部森林課〉は、資源循環の仕組みづくりの一環として取り組む「KOBE備長炭プロジェクト」を紹介。市内の多くの森林は長年放置されていたことで、倒木が増えるなど荒廃。備長炭の原料となるカシ類(ウバメガシ・アラカシなど)が豊富に生育しており、備長炭を生産することで、持続的な森林整備を目指している。
神戸市の黒田慶子副市長は「街中の皆さんにも神戸の木に触れていただき、魅力を知っていただきたいという想いから、今回は磯上公園でマルシェを開催しました。北区のしあわせの村に、KOBE備長炭を製造できる炭窯を2基建設予定です。新たな神戸ブランドとして国内外に発信し、循環型で持続可能な森林管理へ向けた取組みを進めていきたいです」と語った。
