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須磨区

植栽講習会

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 4月22日(水)、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場会議室(須磨区緑台)にて、多年草を主体に植栽を構成する手法について学ぶ「植栽講習会」が行われた。(主催/神戸市公園緑化協会)
 神戸市では、2021年にまちの植栽のあり方を、緑と花のブランド戦略〈Living Nature Kobe〉として示している。これは緑の基本計画〈グリーンコウベ21プラン〉に沿って、持続可能なまちづくりの考え方を積極的に取り入れたもの。これまで市内の公共空間の植栽は常に花が咲き続ける状態を優先し、単調な景観になりつつあった。それを課題とし、神戸らしい「自然の景」をテーマに、季節の変化や自然の心地よさを感じられる空間の創出を目指している。
 同講習会ではその考え方に沿った植栽の手法を「総合運動公園駅前花壇」、ユニバー記念競技場入口ゲート前の「勝利者の像花壇」などのデザイン・管理を手掛ける株会社二楽園の弘重晴康さんが話した。
 最初に、草花の植栽表現におけるアプローチは大きく「フローラルインスタレーション」と「ナチュラリスティック・ランドスケ―ピング」に分けられると説明があった。前者は今までの一般的な花壇の作り方で夏はマリーゴールド、冬はパンジーなどの生花や一年草など最盛期の花の美しさを活かし、アート的に花で飾られた空間を演出する手法。後者は冒頭に紹介した手法で、多年草を中心に組み合わせ、年月をかけて自然を感じる風景を創り出すもの。植物の自然な生長や季節の変化を重視し、春の芽吹き〜初夏の生長期〜夏の開花期〜秋の成熟期〜冬枯れの姿〜来春の芽吹きまで1年を通じありのままの姿を楽しむことができる。花が終わった後、種を付けて枯れた花がら(シードヘッド)や葉の形状など、シルエットの変化も魅力のひとつ。それぞれの植物の大きさ、形、生長速度の違いを重視し、色の明度や彩度、光と影のコントラストをイメージしながら、自然な雰囲気を演出していく。
 構成植物は、鑑賞期間が長いもの(ガウラ、エキナセア)、地域の自生種(ノジギク、ニホンスイセン)、シードヘッドが残りやすいもの(エリンジウム、ルドベキア)、シルエットが美しいオーナメンタルグラス(ペニセタム、パニカム)などを組み合わせて魅力の多い植栽をつくることが醍醐味だと話した。
 植栽配置パターンは主に2つある。1種を数株の塊でまとめながら配置する「ブロック植栽」は多年草のダイナミックなリズム感を表現しながら、それぞれの植物の繊細な表情も引き出しやすい。「マトリックス植栽」は基盤となる植物、主要な植物、アクセントとなる植物をランダムに差し入れて作る。
 講義の後半は実際に「勝利者の像花壇」や「三角花壇」を見ながら植栽の解説を聞くことができ、参加者は熱心に質問をしながら鑑賞を楽しんだ。垂水区から参加した女性は「山歩きが趣味で、最近はこちらの公園にも散歩に来ています。市の取組みについて知らなかったことをたくさん教えてもらえてよかった。講師の先生の植物に対する愛を感じました」と微笑んだ。
 講師の弘重さんは「10月にはシードヘッドを使ったスワッグ作りのワークショップ、来年2月には早咲きの球根を植えるワークショップも企画しています。講習会を通して少しずつ草花の花のピークだけでなく、どの季節もありのままの姿を楽しむ考え方の認知度を上げていきたいです。より深い見方をすることで洞察力を養い、細かい変化を楽しんでいただけると思います」と語った。

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