安心安全なまちづくり~若い世代を育てるには~

4月24日(金)、垂水レバンテホール(垂水区日向)で「安心安全なまちづくり~若い世代を育てるには~」をテーマにフォーラムが開催された。主催の一般社団法人おいしい防災塾は同日で設立から9周年。この日に毎年フォーラムを開催している。代表の西谷真弓さんは「子どもを中心に多世代がつながることがまちづくりにも防災にも大切」とあいさつ。阪神・淡路大震災で、避難所から子どもの居場所が失われる現実を目の当たりにした経験から「怖くない防災」を伝え続けてきた「各地で地域活動に取り組む方にとって、今日のフォーラムが今後のヒントになればうれしい」と呼びかけた。
続いて地域活動に長けた4人が登壇。〈淡河ワッショイ〉代表の相良行博さんは、人口減少が進む淡河地域で「若い人の意見を聞くこと」の大切さを強調。「まずは地域の信頼を得ること。その上で20代、30代の声を地域へ戻していく」と語った。また「『いいこと』 は続けるほど苦しくなる。だからこそ楽しめる場づくりを意識している」と話した。〈古民家コトノハ〉の小田さくらさんは、空き家や放置竹林を活用した多世代交流の場づくりを紹介。「育てるではなく、育ちあう関係」と表現し、新しい仲間を巻き込むことを意識していると語った。〈防災子ども会〉の山下貴世華さんは、防災を学ぶほど「怖くて動けなくなる」子どもたちの姿を見て『楽しむ防災』へ方向転換した経験を紹介。防災散歩やパッククッキング、防災キャンプなどを通じ「知識よりも、身体で繰り返し体験することが大切」と話した。「人は余力でしか人を助けられないことを痛感している。主体的に学び、活動を継続するには楽しくないと」との言葉に、多くの参加者がうなずいていた神戸常盤大学教員で兵庫県学校防災アドバイザーの田中達也さんは、学生主体で運営する避難訓練プログラムを紹介「教師は教える側ではなく、フィードバックに徹する存在」と、新しい教育の形を語った。
後半には市内で活動する団体紹介も行われた。ガールスカウト兵庫県第 団の松本里美さんは「男性に頼らず主体的に動く女性育成」について発表。まちの保健室の城本理絵さんは「お母さんの笑顔が家族を幸せにする」と地域での居場所づくりへの思いを語った。さらに、西谷さんの孫である学生ボランティアの重野結里さんは「時間がない、きっかけがないという若い世代が動き出せる土台づくりが必要」と発表。今後の課題と活動目標についてを語った。
ディスカッションでは、「若い世代を育てるには?」という問いに対し、登壇者たちは共通して「否定せず、本人のやりたい気持ちを大切にすること」を挙げた。『育てる』という一方向ではなく、世代を超えて学び合い、支え合う関係づくりこそが、安心安全なまちづくりにつながる そんな思いが会場全体に広がるフォーラムとなった。
◇おいしい防災塾への問い合わせは代表の西谷さんへ
Eメール
oishi.bosai*gmail.com(*を@に置き換えてください)
ホームページ
https://oishi-bosai.com
〈おいしい防災塾〉非常時に役立つクッキング
「簡単蒸しパン&ジャム」
日 時 ◇2026年8月8日(土)14:00〜16:00
場 所 ◇生活創造センター(長田区二葉町5・1・32)
対 象 ◇小学生以上の親子
(中学生以上のきょうだいを保護者として参加可)
参加費 ◇1人500円(定員6組)
持ち物 ◇エプロン・三角巾・清潔なタオル
申込先 ◇Eメール oishi.bosai*gmail.com(*を@に置き換えてください)