地域コミュニティ交通「にじ色バス」

西区学園東町地域を運行する地域コミュニティ交通「にじ色バス」が、今年4月から新たな試験運行を実施する。
同地域には路線バスなど身近な移動手段がなく、駅や買い物、通院などに不便さを感じる住民が多い。高齢化が進む中、運転免許返納後の問題など今後さらに深刻化することが予想された。神戸市ではさまざまな交通課題を抱える地域に対して支援制度を設け、地域・運行事業者・行政で協働して取り組んでおり、地域住民らはこの制度を活用しコミュニティ交通の導入を目指した。
まずは地域住民が中心となる地域組織を2018年1月に発足。市の出前講座や既に導入している地域の事例見学など準備期間を経て、同年9月に「学園東町まちバスを走らせる会」を設立。当初のメンバーは6人だったが地域の各自治体や小・中学校など約30団体が賛同。市の支援を受けながら活動をすすめた。
最初に学園東町自治会加入の全世帯を対象にアンケートを実施。集計をもとに検討を重ね、運行ルートやダイヤを決めた。運行事業者については、学園都市駅に乗り入れているバス事業者3社に既存路線のルート延伸を打診したが賛同を得られず、コミュニティバスとして試験運行への協力要請に神姫バスから承諾を得た。21年1月から試験運行が始まり、コロナ禍で中断を余儀なくされた時期もあったが三度の試験運行を経て23年4月に念願の本格運行となった。バスの愛称は地域の東町小学校6年生の児童(当時)が同校校歌の歌詞にある「虹」から取って「にじ色バス」と名付けられた。
コミュニティバスは路線単独で採算を確保しないと運営が成り立たず、会のメンバーらは〝乗って支える活動〟を呼びかけ、ワンコイン乗車券の配布や夏休みなど長期休暇限定で小中学生割引など利用促進を図ってきた。しかし市の支援制度における1日110人の目標に対し、これまで3年間の運行実績は約80人。目標達成する見込みが得られないことから車両を小型化することで運行経費を削減しようと計画を見直すことにした。
運行事業者は公募により昨年11月に「平野観光(有限会社田中総合商事・西区神出町)」に決まり、定員27人(補助座席含む)のマイクロバスを運行。継続運行するためには利用者数の増加(少なくとも維持)が必要なため、それまでの8便から10便に増やして利便性を高めたという。委員長の玉井正俊さんは「目標は1日80人です。12月まで試験運行を実施し、目標達成できれば令和9年度から本格運行に移行する予定です。みなさんの〝乗って支えるご利用〟をお願いします」と呼びかけている。
●運行日/月曜日~金曜日
●運行ルート/市営地下鉄学園都市駅前→学園東町6・7丁目→学園東町4丁目→学園都市駅前
●運行本数/1日10便
●運 賃/大人300円、小人150円、敬老パス150円※回数券および敬老乗車券は車内で販売中
◆運行ルート・ダイヤはコチラ→https://www.city.kobe.lg.jp/a80014/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/sogokotsu/gakuenhigashimachi.html
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