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兵庫のいいね!旬のおいしいもの編 たけのこ(筍)

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2019年4月24日号掲載

春の代表的な味覚、たけのこ

兵庫県姫路市の太市はたけのこの産地。 今回は「姿は山城(やましろ・京都)、味は太市(おおいち)」と 称される太市のたけのこをご紹介しよう。

播州平野中央部、山に囲まれた大津茂川中流域の盆地。鉄分を含んだ粘土質の赤土の土壌で育つ「太市のたけのこ」。嘉永年間(1848年~1853年)に、親竹に孟宗竹(一般的に多く出回っている品種)を移植したことが始まりといわれる。

「ほんのわずかに芽が出た、地中のたけのこを朝堀りしています」と語るのは、太市筍組合副組合長 松本克之さん。だから「太市のたけのこ」はアクが少なくて柔らかく甘みがある。

毎年3月下旬あたりから出始め、桜の散る頃から迎える最盛期になると、組合前には搬入の車がずらっと並ぶ。厳選された新鮮なたけのこを次々梱包、その傍では買い求める人が入れ替わり立ち替わりやってくる。  たけのこはカロリーが低く食物繊維が豊富で、高血圧の予防に効果のあるカリウム、発育や味覚機能に作用する亜鉛や、ミネラル、ビタミンB1、ビタミンB2を多く含む。エグ味と呼ばれる成分は、アミノ酸のチロシンが酸化したものだが、ぬかと唐辛子を入れて茹でると除去できる。時間とともに増すので、入手できたら出来るだけ早く茹でたい。柔らかい先端部は、椀種や和え物に。中心部は煮物、焼き物に。やや固い根元は、たけのこご飯や揚げ物に向く。部位の特徴を活かした調理法で、旬のたけのこを是非堪能してほしい。

「北海道の親戚にも送るねん」とたけのこを買いに来た男性が話した

 

たけのこの茹で方

1.外皮2、3枚むく。

2.先端6~8cm程斜めに切り落とす。

3.火の通りをよくするため、縦に1本切り目を入れる。

4.たけのこを入れた鍋にたっぷりの水をはり、ぬか1カップと唐辛子2、3本を入れ1時間程度茹でる。根元に串が通れば茹で上がり。そのまま茹で汁につけたまま冷めるまで放置する。

5.冷めたら皮をむく。冷水につけて冷蔵すれば2、3日もつ。

定番の若竹煮 だし汁、薄口しょうゆ、酒で炊く

 

たけのこパイのレシピ

〈材料〉

●生のたけのこ(皮をむいた状態)150g

●白ワイン1カップ

●水1カップ

●砂糖大さじ6

●冷凍パイ生地2枚

●レーズン少々

〈黄あん用材料〉

●白あん150g

●卵黄1個

〈作り方〉

1.たけのこを厚さ3~5mm程度のイチョウ切りにする。

2.鍋に白ワイン・水・砂糖を入れ、弱火で混ぜ合わせ砂糖が溶けたら、たけのこを入れる。

3.落とし蓋をして、弱火で、たけのこが柔らかくなるまで煮る。(30分程度)

4.常温で戻したパイ生地で③のたけのこ、黄あんを包み成型する。(パイの表面に照りを出したいときは、少量の水で溶いた卵黄を表面に塗る)

5.予熱で200℃に温めておいたオーブンに入れ、15~20分程度焼く。

〈黄あんの作り方〉

鍋に白あんと卵黄を混ぜ合わせてから、弱火にかける。トロトロの状態から、水分をとばす感じで、かき混ぜながら加熱する。(あんの状態がパイ生地に詰めた時流れでない程度)

〈取材協力〉

農事組合法人 太市筍組合

〒671-2234 姫路市西脇504番地

TEL.079-269-0034

FAX.079-229-9113

 

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