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西区

コラボカフェ

神戸市看護大学(西区学園西町)では地域子育て支援として、子育て中の親子が気軽に利用できる交流の場「コラボカフェ」を2012年4月より実施している。対象は生後2カ月から今年度3歳になる子どもとその保護者で、毎週火木金(年末年始・祝日休)、午前10時~12時30分と午後1時~3時30分。保育士が常駐し安心して利用できる。場所は校内の学生会館1階レストラン横にあり、お昼ごはんはレストランでの注文や持ち込みでの利用が可能。以前はカフェだったことから「コラボカフェ」と名付けられた。

取材日の午前には親子13組(子ども14人)が集った。保育士3人が見守る中、子どもたちは自由におもちゃで遊んだり、母親同士は歓談したりしていた。おもちゃは保育士の手作り品が多い。牛乳パックをいくつも重ね、青や黄色のテープで貼り合わせて作られたままごと遊びのスペースでは、フェルトの人参やみかんなどの野菜や果物を使って、親子で楽しそうに遊んでいた。ほかにもフィルムケースやペットボトルの蓋を利用して作ったおもちゃが子どもたちに人気だった。

あかりちゃん(3歳)、啓太ちゃん(9カ月)と来所した堀井温子さん(西区学園東町)は「今日は保育士さんに下の子の夜泣きについて相談しました。気軽に何でも話ができるので助かっています」と笑顔。藤原香菜さん(西区学園西町)は咲良ちゃん(1歳)と来所し、「ここにしかないおもちゃがあるので、子どもが喜んで来ます。4月から職場復帰で寂しくなりますが、また来れる時には利用したい」と話していた。

利用者は約7割が学園都市や舞多聞に住む親子で、実家が大学の近くにあるなどで垂水区や北区、明石からの利用者も多い。毎週木曜日にはふれあい遊びや絵本の読み聞かせが行われている。年間行事として、看護大教員による「母乳と卒乳」などの話や、YMCAの協力による親子での体を使った遊び、七夕まつりやクリスマス会などを予定している。当初は1日1組という日もあったが、SNSや口コミで年々増加し、通算利用者2千人を超えた。保育士の小原香苗さん、池本美津子さん、吉田ゆかりさんは「初めて寝返りできた、立った、歩いた、しゃべったという瞬間に立ち会え、一緒に喜べることがうれしい」と笑顔をみせた。

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