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須磨区

須磨区総合防災訓練

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2月15日(日)に須磨区役所4階多目的会議室(須磨区大黒町)で「須磨区総合防災訓練」が開かれた。南海トラフ地震など大規模災害を見据え、須磨区内の防災福祉コミュニティ21団体約90人が一堂に会した合同訓練が行われた。 (主催/須磨区地域協働課)

有識者講演として、関西学院大学人間福祉学部の頼政良太助教が「避難所運営の考え方」と題し、これまで関わってきた避難所の実態や避難所運営を行う上での注意点について話した。災害時には高齢者、障がい者、子育て世代、外国人など普段から配慮を必要とする人々がより困難を抱えやすい状況となるため、それぞれ対策を考えておくとよい。内閣府のガイドラインでは、避難所を「住まいを失い、地域での生活を失った被災者の拠り所」であり、また「在宅で不自由な暮らしを送る被災者の支援拠点」と位置づけている。過ごしやすい避難所を作るためには運営の主体を被災者自身が担い、積極的に参画してもらうことが重要である。避難所運営にあたっては、被災者の声や現場の状況から何が問題かを気づく目と耳を持つこと、被災した当事者もできることはやること、心配な人を専門職(医療・介護・福祉)につなぎ、多様なセーフティーネットで被災者を支えることが大切なポイントだと伝えた。

3、4団体ごとにチームに分かれて制限時間内に避難所を開設する訓練が行われた。会議室内に準備された資材を使い、各班でレイアウトを工夫。配慮が必要な避難者への対応を考えた動線にしたり、受付や食事スペースの設け方なども各班趣向を凝らしていた。東須磨防災福祉コミュニティの西山さんは「トイレの場所を性別や障がいがある方で明確に分けたり、被災者が直接、床に座らなくてもよいように工夫しました」と話した。

また、神戸市健康局環境衛生課による、ペット同行避難と避難所運営者の役割についても周知が行われた。阪神・淡路大震災当時には避難所のペット受入に多くの混乱が発生した経験を踏まえ、神戸市では「災害時のペットとの避難ガイドライン」が制定されている。ペットに対するアレルギー、苦手な人、子どもへの配慮として、同室での避難は避け、ペットのみの飼育スペースを飼い主同士で協力して運営する。ペット登録簿や飼育用品がひとまとめになったスターターキットを準備しておくとよいと紹介し、実物の展示もあった。

市立須磨翔風高校の生徒たちによる避難所運営に関する発表も行われ、授業で避難所作りワークショップを行った結果を物品管理、情報・広報、体のケア、心のケアの4つの部門ごとに報告した。心のケアの観点から避難所で子どもたちが安心して過ごせるように、高校生が関わって校庭に遊び場を作ったり、食堂でボードゲームや読み聞かせをするなどの提案があった。

日本公衆電話会は災害伝言ダイヤル171を紹介。災害時に家の電話や携帯電話がつながりにくくなった際に利用できるサービス。毎月1日、15日などに録音・再生の体験ができるので、ぜひ試してほしいと呼びかけた。

須磨警察署の堀本泰史署長は「避難所内での感情的な対立を防ぐために、プライバシーをできるだけ確保して思いやりを持ちあえる運営をお願いしたい」と話した。須磨消防署の柳真一郎署長は「今日をスタートに防災福祉コミュニティ同士の連携、つながり作りになっていけば」と期待をよせた。

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