須磨翔風高校家庭科部 ジュニア料理選手権 高校生団体部門準グランプリ

11月30日(日)、味の素グループうま味体験館(横浜市川崎町)で行われた「第13回オレンジページ×味の素(株)ジュニア料理選手権 高校生団体部門」の決勝戦において、神戸市立須磨翔風高等学校 家庭科部が準グランプリを受賞した。(主催/オレンジページ、味の素(株))
「ジュニア料理選手権」は国内最大級の中高生向け料理コンテストで、今年度は「笑顔を作る応援ごはん~料理で気持ちを伝えよう~」をテーマに開催。過去最多の18201作品の応募があった中から高校生団体部門で市立須磨翔風高校2年生・家庭科部の水澤芽花さん、杉本菫さん、近藤遥香さんが発表した「とろふわ満腹ミネストにゅうめん@神戸 ^-^」が準グランプリを受賞した。
選考は一次(書類)、二次(エピソード)、Web投票、最終(調理)によって行われた。二次選考はオンラインで行われ、スライドと手作りのマスコットを使った寸劇を織り交ぜて、制限時間5分内に料理に込めた想いをアピール。神戸で生まれ、防災教育を受けて育ってきた彼女たちは、被災者が避難所で少しでも笑顔になり、食の力で前向きになってもらえるようにとレシピを考案した。イタリア発祥の野菜スープ・ミネストローネに兵庫県の特産品である「揖保乃糸」のそうめんを合わせ、最後につみれ団子をのせた一品。鶏胸肉と明石鯛をミンチ状にし、玉ネギ、ゴボウ、片栗粉、味噌を加えて成形し、フライパンで焼いた。味噌は六甲、玉ネギは淡路、キャベツは神戸、ゴボウは丹波と兵庫県の農産加工品をふんだんに盛り込んだ。
調理方法も試行錯誤した。つみれの鶏胸肉と明石鯛の配合を変えて何種類も試作し、歯応えや旨みが一番よいものを見つけたり、そうめんを下茹でせずに直接スープに入れた方が味がしみ込みやすくなることを発見したり、試作を重ねるごとにレシピが進化していった。避難所の炊き出しメニューとして、平時から備蓄しておきやすいトマト缶、そうめん、コンソメ、水をメインで使うことも考慮している。試作した料理は部員のほかに教職員にも試食を頼み、料理の感想やオンライン審査の見せ方について意見をもらったりした。教職員から試作で使った食材費のカンパもあり、サポートを受けたという。
最終選考の直前には明石の魚の棚商店街で材料を頼み、横浜まで郵送してもらった。届いた箱の中には食材と一緒に一通の手紙が入っていた。送り主は八百屋の東さんで「優しい気遣いに調理前に心が温まった」と3人は話した。
決勝戦で対戦した沖縄と青森の代表校との交流も生まれた。コンテスト参加を提案した水澤さんは管理栄養士を目指し「食で世界を拡げる仕事をするのが夢」。コンテストを通して「何事も挑戦すれば、できるんだと思えた」と話す。近藤さんは自身の体調が優れなかった時期に、ごはんに救われたという。「自分の意見を出すことの大切さも学べたし、横浜までみんなと行けた経験が大きかった」と笑顔。社会福祉士を目指す杉本さんは「今回の経験で自分の性格を見つめ直せました。4カ月このメンバーと家族より長く過ごし、学校中で一番濃密な時間を過ごしたと思います」と達成感をにじませた。

避難時の炊き出しメニューとして平時から備蓄しておきやすい食材をベースとした