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須磨区

須磨区防災フェスティバル

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3月26日(火)JR西日本神戸総合グラウンド(須磨区大池町)で「須磨区防災フェスティバル」が開かれ、幼児や小学生、市内の高校ラグビー部員ら約120人が参加した。(主催/神戸市須磨消防署、共催/神戸市須磨区役所、協力/神戸製鋼コベルコスティーラーズ、JR西日本レイラーズ)  ラグビーワールドカップ日本大会開幕が半年後に迫る中、大会を盛り上げるとともにラグビーを楽しみながら防災について学んでもらおうと催された。

神戸製鋼コベルコスティーラーズやJR西日本レイラーズの選手によるラグビークリニックでは、災害が起きた時の行動や防災について運動をしながら楽しく学べるさまざまな「ディフェンス・アクション」を行った。まずはウォーミングアップを兼ねて災害時の初期行動を学ぶ「ファースト・アクション」から。全員でグラウンドを走りながら笛の合図とともにカードに書かれた「火災」(口と鼻を抑えてコートの外に出る)、「地震」(頭と目を守って体を丸める)、「津波」(反対のコート【高台】にダッシュ)に対応した初期行動を行うというもので、頭と体を使いながら取り組んだ。

続いて、災害時の備蓄品を確認する「パス・ストック」。ラグビーボールをパスしながら備蓄品の名前を言うゲームで、60項目の備蓄品リストが配られ、全員が一生懸命覚えてからゲームに挑んだ。子どもたちからは「これも備蓄品なんだ」と驚く声も。その後は、タックルの代わりに腰に付けたヒモを取って相手の攻撃を止める「タグラグビー」にも挑戦。青々とした芝の上で夢中でボールを追いかけ、防災にも役立つチームワークの大切さを学んだ。

須磨消防署署内では、市立須磨翔風高校や市立科学技術高校のラグビー部員がAED(自動体外式除細動器)講習を受け、代表部員がAEDの使い方を紹介。ほかには須磨消防隊員による放水の実演があり、空に向かって勢いよく放水されると歓声が上がった。地元のラグビースクールに所属しているという平野志恩くん(小束山小2年)は「腕を伸ばしてボールをパスすることを教えてもらった。練習して上手になりたい」と目を輝かせた。母親の淑子さんは、「ラグビーだけでなく防災について子どもにも分かりやすく学べました」と話した。

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