ワールドスイーツラリーin公民館

1月25日(日)、神戸市立清風公民館(中央区楠町)にて、スイーツを通して国際交流を図る、「ワールド スイーツ ラリー ㏌ 公民館」が開催され、約50人が参加した。(主催/中央区社会福祉協議会・清風公民館)
神戸在住で外国にルーツを持つ人が、それぞれの国の自慢のスイーツを振る舞って、そのスイーツの背景や国の文化を語り合う交流会が開かれた。自国のスイーツの味を忠実に再現するため、昨年12月13日には、同公民館のフラダンス講座受講生や中央区社会福祉協議会ボランティアセンターのスイーツ男子塾卒業生などからボランティアが集まり、試作会が行われた。
迎えた本番で振舞われたのは、中国のマーファ、ネパールのキール、カンボジアのサンキュールパオなど。アメリカのスイーツを紹介したのはジェラシックさん。米・牛乳・砂糖・シナモン・レーズンなどで作るライスプディングとピーナッツバタークッキーを提供。ライスプディングは特にアメリカ南部で人気があり、各家庭で作られる。この日のレシピはジェラシックさんが親戚から教わったもので、とろりとした食感と優しい甘さが好評だった。
金重根さんは韓国のヤッカ(薬菓)を紹介。小麦粉にごま油、ハチミツ、シナモン等を混ぜて揚げ、甘い蜜につけたお菓子。金さんは「これはかつて宮廷料理や祭事の時に食べられていた高級なものでした。現在は一般的に食べられるようになっています」と説明した。来場者は各テーブルを回って作り方や、各国の風習を聞いたりしながら、おいしいスイーツを楽しんだ。 和室では公民館の茶道講座を担当している片山喜代美さんが抹茶を点て、和菓子を提供。初めて茶道を体験する参加者が貴重な機会を喜んだ。
第2部では兵庫県国際交流協会登録日本語教師の福井武司さんによる「やさしい日本語」講座が開催された。「やさしい」には「易しい」と「優しい」の両方の意味が込められている。日本で暮らす外国人の国籍はベトナム、中国、フィリピン、ブラジルで全体の6割強となっているが、近年はインドネシア、ミャンマー、ネパールの人も急増している。全体のうち、英語ができる人が44%、日本語ができる人が63%。外国人が希望する情報発信言語は「やさしい日本語」が76%と多い。そこで「やさしい日本語」を用いて上手にコミュニケーションをとるコツが伝授された。まず、非言語コミュニケーション(ジェスチャー・表情・絵・写真・実物)を有効活用すること。丁寧すぎる表現は避けること。「~は~です」「~は~ます」と言い切り、文章を短く切ること。一つの文に一つの情報にすること。曖昧な表現や慣用句を避け、擬音語・擬態語の過度な使用も避けると伝わりやすいと説明された。グループワークではルーツの違いを越えてさまざまな意見が活発に交わされた。
内モンゴル大学から関西国際大学に留学中のコウ・ガキさんは「みんな優しくしてくれてうれしかった。いろんな国のスイーツを食べられて楽しかった」と笑顔を見せた。 清風公民館館長の大石和広さんは「皆さんに楽しく学んでいただけて良かったです。神戸の身近な所に外国籍の住人がいることを知って、やさしい日本語で交流してもらえたら」と話した。

ジェラシックさん

中国のマーファ

韓国のヤッカ(薬菓)

「やさしい日本語」のグループワーク