小寺市民公園「みんなの公園 体験型防災訓練」

(上)インクルーシブ遊具のブランコ
1月24日(土)に小寺市民公園(西区伊川谷町)のリニューアルオープンイベント、「みんなの公園 体験型防災訓練」が開催され、120人が参加した。 (主催/小寺里づくり協議会・小寺自治会)
主催の小寺里づくり協議会は、小寺市民公園を誰もが集える公園にするための再整備を目指し、昨夏クラウドファンディングに挑戦した。集まった支援金で「インクルーシブ遊具」と「かまどベンチ」を購入し、また県民まちなみ緑化事業補助金を活用して公園木の植栽、公園の一部に芝生を敷設して芝生広場を整備した。
インクルーシブ遊具とは障がいの有無、身体能力、年齢などに関わらず、誰もが分け隔てなく一緒に楽しめるように設計された遊具のこと。同園には身体を固定できるサポート付きのブランコが設置された。 かまどベンチは普段はベンチとして、災害時には2口のかまどとして利用できる。硬貨2枚を使用して座面にあるボルトを外すと中にグリルや遮熱パネルが内蔵されており、組み立てるとかまどが完成。スタッフから使用方法の説明を受けた地域の小学生らは、実際に火をつける体験を行った。その火で作られた豚汁が振る舞われた。
防災体験コーナーが設けられ、ダンボールベッド組立て体験では子どもたちが協力し合ってベッドを組み立てていた。西消防団伊川支団第7分団前開上班の協力による水消火器体験と消防車の展示も行われた。消防車に乗ってアナウンス体験もでき、大山穂希さん(小寺小4)は「消防車が通ります。交差点を右折します」と元気にアナウンス。「消防士になったみたいだった」と笑顔をみせた。簡易テントトイレ組立て体験や薪割り体験も行われた。遊びのコーナーもあり、ラジコン操作や、輪投げ、竹ぽっくりなどが楽しめた。
また、小寺で農業をしながらプロのスティールパン奏者としても活躍している安里圭一郎さんの演奏と体験も行われた。スティールパンはドラム缶から作られた音階のある打楽器。「なかなか触れる機会がない楽器だとは思いますが、たくさんの人に触れてもらって、音の魅力を知ってもらいたい」と安里さんは想いを語った。
体験をするとスタンプがもらえるスタンプラリーも開催され、すべて集めた人にはミニ消火器、防寒防風アルミシートなど防災グッズがプレゼントされた。
運営に関わった任意団体スキマの池田絵梨子さんは「公園を再整備するにあたり小寺地域の有志がフェンスやすべり台のペンキを、地域にある放課後等デイサービスに通う子どもたちがベンチのペンキを塗ったりしてくれました。子育て世代、高齢者、障がいのある人ない人など、普段交わりにくい層の人たちが自然に交流し、お互いに知り合い、顔見知りとなって、あいさつや会話・遊びのきっかけに繋がればうれしいです」と話した。
小寺里づくり協議会代表の植條峰雄さんは「いろんな人の応援があって、今日のイベントができました。〈みんなの公園〉のコンセプトは世代や特性の違いを超えて誰もが安心して過ごせる居場所と出会いが生まれる公園にすることです。今日はこれを皆さんに体現していただけたことがうれしかったです」と語った。

かまどベンチを利用した炊き出し

ダンボールベッド組立て体験

消防車アナウンス体験