KOBEジュニアハイスクールクラブ〜Japaneseな文化祭〜

12月14日(日)、須磨寺本坊(須磨区須磨寺町)にて、企画・運営を子どもたちが担う「第1回KOBEジュニアハイスクールクラブ ジャパニーズな文化祭」が開催され、約300人が参加した。(主催/KOBEジュニアハイスクールクラブ 共催/こども編集部)
子どもたちと地域が一緒につくる文化祭が初開催された。文化系クラブで活動する幼児から学生が日々の練習の成果を発揮し、日本文化の魅力を存分に披露した。
企画運営は塩屋heso(垂水区塩屋町)の2階を拠点に子どもが子どもに届けるメディアとして編集活動やワークショップ活動をしている〈こども編集部〉のメンバーが担当。広報用のチラシは絵が得意な河本一颯さん(市立塩屋中3年)が作成した。須磨寺山門で参拝者を迎え入れる仁王像を個性的でチャーミングなタッチで描いている。
文化祭は塩屋地域福祉センターで活動する日本舞踊〈輝の会〉の舞からスタート。「祇園小唄(春夏秋冬)」で会場が華やかに一変した。続いて西須磨小学校で活動している〈一弦須磨琴保存会〉の演奏へ。鶴が舞い踊る様子を表現した古典曲「八千代どり」から「にじ」など現代曲まで披露した。一弦琴は弦を押さえる強さで音程が変わるため、演者は集中した様子で琴を奏でた。続いて〈和太鼓連ふくだ〉〈花鼓〉〈どんどこひがまい〉〈音鼓組〉〈紫音〉の合同チーム総勢38人が迫力ある演舞を行った。最年少の前田凛音ちゃん(3歳)も真剣な表情で懸命に太鼓を叩いていた。
日本語探検ワークショップではヒントを出し合いながら甲骨文字が表す漢字を当てるゲームが行われた。河村渉武さん(神戸学院大4)は「学校ではしない国語の時間を楽しんでもらえたら」と話した。哲学対話ワークショップでは、藤本沙藍さん(高2)が司会を務めた。年齢や性別もさまざまな6名がチームとなり「上司(先生)のいうことを聞くか、自分で考えて行動するか、どちらがよいのか」というテーマで意見交換を行った。
参加した大西華さん(小4)は「大人のいろんな意見も聞けてよかった。5年生になったらこども編集部に入部したい。いつかママの会社に取材に行ってみたい」と話した。河本一颯さんは「日舞や琴、和太鼓など普段触れることがない発表に感動した。子どもが面白いと感じる未来をつくろうと動いてくれる大人がいることを知れました」と話した。
最後は須磨寺副住職の小池陽人さんによる法話の時間。アニメ「一休さん」のモデルで室町時代に実在した禅僧一休宗純が弟子に残した手紙の逸話を紹介した。一休さんが亡くなる間際、弟子に「この手紙はどうにも困り果てた時に開くとよい」と一通の手紙を託した。弟子はその手紙を大切に桐箱に入れて保管した。時が流れ、お寺に大ピンチが訪れる。弟子は一休さんが残した手紙に何か妙案が書いてあると信じて、手紙を開封する。そこに書かれていた言葉は「心配するな 大丈夫 なんとかなる」の三行。弟子は拍子抜けしてしまうというこの話から、小池さんは子どもたちに「失敗しても大丈夫、うまくいかなくても大丈夫、生きてるから。命があれば大丈夫。人にどう見られるかとか、SNSのいいね!の数を気にして、自分の価値を他人に委ねず、自分軸をしっかり持って自分を愛することの大切さを忘れないでほしい」と語った。子どもたちは法話の最後まで静かに耳を傾けていた。
4年前から活動を続けているKOBEジュニアハイスクールクラブの岩田哲也理事長は「初めての文化祭だったが、やってよかった。子どもたちの笑顔がすべてです」と満面の笑みで話した。

一弦須磨琴保存会の演奏

〈和太鼓連ふくだ〉〈花鼓〉〈どんどこひがまい〉〈音鼓組〉〈紫音〉の合同チーム38人が演舞

河本一颯さんが制作した広報用チラシ