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須磨区

交通フェスティバル2025 in 名谷車両基地

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12月14日(日)、名谷車両基地(須磨区西落合)にて、多彩な電車とバスが集合し乗車体験や鉄道グッズ購入などが楽しめる「交通フェスティバル2025 in 名谷車両基地」が開催され、約7000人が参加した。(主催/神戸市交通局)

名谷車両基地は市営地下鉄名谷駅と総合運動公園駅の間にあり、走行中の車内からも見える。1976年、地下鉄西神・山手線の整備拠点として開設された。開業当初は名谷~新長田間(5・7㎞)が部分開業され、その後3期にわたり延伸。1987年(昭和62年)3月に西神中央~新神戸(22・7㎞)の全線が開通した。通常は車両の点検・修理・清掃などを行い、地下鉄の安全運行を支える名谷車両基地が、年1回の交通フェスティバルでは一般公開される。

6000形の地下鉄車両が並んだ車両フォトスポットでは好きなヘッドマークを持って撮影することができた。ヘッドマークとは車両の先頭部に付けられる円形の表示板で車両の愛称やイラスト、イベントを記念したデザインが施される。垂水区から参加した家族は神戸に中国からパンダを迎えた際、記念として作られたヘッドマークを選んで写真撮影した。

市電庫では昨年2月に「神戸歴史遺産」に認定された市電車両の見学ができた。1971年3月まで神戸市内を走っていた神戸市電700型(705号車)、800型(808号車)の2両と関連機器が保存されている。かつて電気局(のちの交通局)が運営していた路面電車(市電)は1917年より運行開始、全盛期には35・6㎞の路線網を有した。運転士と車掌が2人1組で乗車し、車掌は入口に立ち、乗車料金(1971年当時大人25円、子ども15「円)を徴収した。車内は床・窓枠・つり革を支える棒に至るまで木材で作られており、静態保存する4両の内2両が同基地で保存されている。廃線後、一部の車両は広島電鉄に引き継がれたが58両は漁礁として須磨沖に沈められた。それから50年後の2022年に元市職員で水中写真家の宮道成彦さんによって引き上げられた窓ガラスやつり革が、車両とともに展示されている。ホウロウで作られた駅名の看板などが一般の鉄道ファンから寄贈されるなど、市電を愛した多くの人の手によって維持されている展示だと市電庫の開設に携わった秋田幸夫さんは語った。

ほかにも8社のバスの展示や、車両工場内では制服着用体験、運転模擬体験、記念乗車券の作成、レールトイの展示など、子どもから大人まで楽しめるコーナーが多数設けられ来場者の活気で溢れた。神戸市交通局利用推進係長の岩田大輔さんは「さまざまなコンテンツをご用意して多くのお客様に喜んでいただいてよかったです」と笑顔を見せた。

懐かしいヘッドマークも並ぶ

昭和29年の市電路線図

市電庫の開設に携わった秋田幸夫さん

宮道成彦さんによって海中から引き上げられた市電の窓ガラス

神戸まつりの全身「神戸みなとの祭り」では市電を飾りつけた「花電車」が

街中を走った

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