ATSUMARU講座コミュニティビジネスコース 公開プレゼンテーション

12月17日(水)、須磨区役所4階多目的会議室(須磨区大黒町)にて、地域活動の担い手を育てる「ATSUMARU講座」の公開プレゼンテーションが行われた。(主催/須磨区地域協働課)
須磨区は、地域活動の新たな担い手の発掘・育成を目的としたATSUMARU講座「コミュニティビジネスコース」を9月から開催。地域課題の解決にデザインの考え方を取り入れた講義やワークショップを展開し、受講生は計9回の講座の中で自身の経験から生まれたアイデアを具現化する方法や、地域の課題解決に向け継続的に取り組む手法について学んだ。最終回は受講生15人が企画した事業の公開プレゼンテーションが行われ、区長や一般参加者が聴講した。
リンパ掃流整体師の資格を持ち、セラピストとして活動する城本理絵さんは地域と人を繋ぎ、身体と心のよりどころとなる「まちかど保健室」をつくりたいと提案。長引く不調の原因は身体に合わないことを続けていたりする思い込みのブロックがあるためと指摘し、移動型のまちかど保健室があれば、セラピストが地域に出向き、高齢者や赤ちゃん連れが遠出することなく施術を受けられると話した。
元小学校教員の中村力さんは、未来に希望のある学校や地域をつくりたいと、大人が学び合う学校「ワクスタ」を提案。不登校・精神疾患を患う教職員・産後うつの数は増加の一途を辿り、自治会・PTA・子ども会への加入率は減少している現状で、温かい学校や地域をつくるためにはワクワクしている大人の存在が重要だと話した。
須磨でカリンバを広めたいと発表したのは山村広美さん。カリンバとは、板に固定された金属の鍵盤を親指で弾いて演奏するアフリカの民族楽器で、オルゴールのような優しい音色が特徴。一般的なものは17音で構成されている。感触を確かめてもらうため来場者にカリンバが配られ、山村さんが提示した数字の順に鍵盤を弾くと、学校のチャイムの音が奏でられ、来場者からは笑みがこぼれた。山村さんは「カリンバはコンパクトに持ち運べて、初心者でも手軽に始めやすい楽器。須磨でもカリンバをする人が増えて、一緒に演奏できたらうれしい」と語った。
須磨区地域コーディネーターの林拓摩さんは「受講生の発表内容が多岐にわたっていたことから、さまざまな視点で地域を見ることができ新たな気づきに繋がった。須磨のまちづくりの伴走者として引き続き区内で活動する団体・個人へサポートしていきたい」と話した。講師の畠健太郎さん(プリズムデザインラボ代表)は「当初からやりたいことが形になっている受講生が多かった。受け取り側が分かりやすいようデザインの視点から修正すると誰に届けたいのかが明確になり、よりよい企画に仕上がった」と受講生の頑張りを讃えた。

山村広美さんの発表時、来場者に手渡されたカリンバ

さまざまな視点からの発表が続いた