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垂水区

垂水のいいね!学校編 お弁当・おむすびコンテスト

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お弁当 優秀賞「兵庫の恵みたっぷり 夏を元気に トロピカル弁当」 塩屋中学校 大住 このみさんの作品

2019年4月10日号掲載

平成30年度(第21回) お弁当・おむすびコンテスト結果発表

今号から始まった「垂水のいいね!学校編」では、垂水区内の小中学校、高校で行われている魅力あふれる取り組みや特色、学業やクラブ活動の紹介、また学校外での活動で頑張っている子供たちの姿を紹介していく。第1回目は、2月16日に表彰式が行われた「第21回お弁当・おむすびコンテスト」の模様をご紹介。 (おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会、兵庫県米穀事業協同組合、兵庫県が共同で実施)

(左から)お弁当の最優秀賞を受賞した原田さん、井戸兵庫県知事、 おむすびの最優秀賞を受賞した千葉くん

兵庫県にはおいしい食べものがたくさんあるが、「お弁当・おむすびコンテスト」の主役はお米。兵庫県では、「お米」を通じて健康的な食生活のあり方や、農業・農村の役割、「お米」を中心とした食生活の良さを、子供から大人まで幅広い世代に理解を深めてもらおうと、平成9年度より「おいしいごはんを食べよう県民運動」を展開している。この運動の一環として、子どもから大人まで幅広く、ごはん食や県内でとれる農畜水産物に親しんでもらおうという方針のもと、平成10年からスタートしたのが「お弁当・おむすびコンテスト」。

毎年、兵庫県内に住む、または在学の小中高校生を対象に、ごはんを中心とし郷土色豊かで手軽に作れるヘルシーな「お弁当」、そして、大切な人への感謝や愛情を伝えるメッセージを込めた「おむすび」を募集している。今年度は1万点を超える応募があり、一次審査を通過した19作品のお弁当、おむすび作品それぞれに、最優秀賞1点、優秀賞3点、審査員特別賞1点が贈られ、お弁当5作品、おむすび4作品に佳作がそれぞれ贈られた。

おむすび作品には、家族やきょうだいなど身近な人への思いを込めたものがたくさん。そして注目したいのは、「ご飯を主体(全体の2分の1以上)とし、見た目でもわかること」、「兵庫県産の食材を3品以上使用する」、「野菜を必ず使用し、栄養バランスの取れたお弁当であること」、「材料費は1人分500円以内とすること」などの応募条件が設けられているお弁当。最優秀賞(兵庫県知事賞)に輝いた「秋弁」(神戸女学院中学部 原田采明さんの作品)は、季節感や色合いとともにお弁当箱にもこだわりが。  そして優秀賞(おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会会長賞)に輝いた、垂水区塩屋中学校の大住このみさんの作品「兵庫の恵みたっぷり 夏を元気にトロピカル弁当」は、花や果物をかたどった食材の色鮮やかさや、工夫を凝らした盛り付けが目を引く。見ているだけで食欲がわいてくるお弁当作品だ。

お弁当 最優秀賞「秋弁」 神戸女学院中学部 原田 采明さんの作品

 

昨年より、日本最大の料理レシピ検索・投稿ウェブサイト「クックパッド」で「神戸市学校給食レシピ」が公開されているのをご存じだろうか。神戸ならではの郷土料理や、「こうべ旬菜」として親しまれている化学肥料の使用を抑えた野菜をメインにした、家庭でも作れるメニューが紹介されている。

おむすび 最優秀賞「兵庫にぎり巡り」 啓明学院中学校 千葉 利悠くんの作品

コンテストのテーマでもあるおむすびは、兵庫県にとって重要な食べもので、1月17日が「おむすびの日」であることも良く知られている。阪神・淡路大震災の際に、寒空の下で多くの被災者に希望を与えてくれたのが、ボランティアの皆さんや地域の方々による「おむすび」の炊き出しで、この経験をもとにおむすび、そしてお米やごはんの大切さを改めてかみしめ、次の世代まで語り継いでいくことを目的に2000年に「おむすびの日」が定められた。  食べることの大切さや地元の食材をおいしく食べる工夫や知恵を、大人から子供へ、また子から親へと多世代で共有することのできるユニークな「お弁当・おむすびコンテスト」は、日頃学校や家庭、身近なコミュニティで育まれている食育の成果の表れともいえる。子供たちの豊かな発想やアイディアが「食の大切さ」を語り継ぐ大きな役割を果たすことに期待しつつ、今後も力作を楽しみにしたい。

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