すまみっけ!〜須磨の自然を見つけよう〜

(上)回転展望閣の屋上展望台からの眺望
11月3日(月・祝)、須磨浦公園から鉢伏山、須磨海岸にかけて散策し、須磨の豊かな自然環境を子どもたちに体験してもらうイベント「すまみっけ!須磨の自然を見つけよう」が開催され、33人の親子が参加した。(主催/須磨区役所)
山陽電鉄須磨浦公園駅に集合した参加者は、ロープウェイで鉢伏山上を目指し出発。生き物が好きで学校では植物係を務めると話す宮場裡暖さん(小3)は弟の春翔さんとロープウェイのゴンドラの窓に顔を近づけ、眼下に広がる山と海を熱心に見つめていた。
鉢伏山には備長炭の材料になるウバメガシ、落葉樹で樹皮はコルクに用いられていたアベマキ、細長いドングリをつけるコナラなど乾燥に強い樹木が生い茂る。子どもたちは、大きさ、形が違うさまざまなドングリを夢中で拾い集めていた。田尾悠葵さん(愛徳小2)はピンクの虫かごの中にたくさんの種類のドングリや葉っぱを集め、「明日、学校に持って行って、友達に見せてあげたい」と笑顔。
次に訪れた須磨浦山上遊園の回転展望閣の屋上展望台からの眺めは、「神戸らしい眺望景観10選」「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選定された絶景。須磨海浜公園の美しい海岸線や、東は大阪の関西国際空港、西は明石海峡大橋まで眺望できた。須磨里海の会の吉田裕之さんは、海・川・山のつながりについて「海から湧き出す水蒸気が雲を作り雨を降らします。その雨が森を育み、山にしみ込んだ水は地下水となり、川に流れる。それがまた海に流れ、海の生き物を育てます。須磨は森と海の距離が近いため、海にそそぐ水がきれいで、比較的栄養分が豊かです」と説明。
下山し須磨浦公園を散策。よこお自然塾の髙畑正さんによる松の木の説明「マツ類は1年に一節ずつ伸びるので、地面から何節あるかを数えると年齢が分かります。この松は8歳ですね」に、「同い年や」と応える参加者もいた。また、リスが食べた後の松ぼっくりを「このエビフライみたいなの何かわかる?」と問いかけてから説明すると、子どもたちは驚いた様子で見入っていた。
公園から海に抜けるトンネルを潜って移動すると、目の前には海が広がった。岩場では二枚貝のマガキや甲殻類のカメノテ、砂地ではウチムラサキの貝殻などを見つけることができた。また、前日夕方に仕掛けておいた魚罠の「もんどり」の中にはウキゴリ、テナガエビ、モクズガニなど数種の生き物がかかっていた。ドングリネット神戸の中西收さんは、砂浜で生きる海浜植物について「神戸市レッドリスト2020でBランクに選定されており、県内でも貴重な植物群落です。中でもケカモノハシは生息地が限られており、大切に保全されるべき植物となっています」と解説。
西須磨小3年の秋元陽介さんが「いろんな植物のことを教えてもらって楽しかった。これからも自然を守っていきたいです」と感想を話すと、中西さんは「これは何?の気持ちを大切にして楽しんでくださいね」とエールを送った。

松について話す髙畑正さん

貝の説明をする吉田裕之さん

ケカモノハシの説明をする中西收さん