工場見学「靴はどうやって作るのか?」

11月8日(土)に藤原化工株式会社(須磨区青葉町)で、靴工場を見学し靴づくりの工程を学ぶ「靴はどうやって作るのか?」が開催され、10組の親子が参加した。(主催/バンドー神戸青少年科学館)
「靴のまち」として知られる神戸。日本製の婦人靴の多くが神戸で生産されており、長田区、須磨区には靴メーカーが多数存在している。
会場の藤原化工株式会社は昭和32年創業の靴底メーカー。工場見学前に、まずは専務の藤原崇晃さんから靴づくりのおおまかな流れについて説明があり、次に靴の選び方について話があった。日本人の足の形は大きく分けて、親指が1番長いエジプト型、人差し指が1番長いギリシャ型、親指、人差し指、中指がほぼ平坦なスクエア型の3種類だという。まずは自分の足の型を知り、足の型に合った靴選びをすることが重要。正しいサイズを選ぶには、つま先のゆとりと踵のフィット感を確認する。踵と靴の間に指が1本入ってしまうとサイズが大き過ぎる。長く愛用するためには表側だけでなく、裏側や中敷きの素材にもこだわるといいなどアドバイスがあった。
工場見学では、まず参加者は天然の牛革と人工の革を比較した。手触り、匂いなどを比べ、どちらが天然の革なのかを考えた。人工の革は傷ひとつないが、天然の革は小さな傷があったり、背中側、腹側によって質感も異なっていた。人工の革の靴は大量生産できるため比較的安価だが寿命が短くなりがち、天然の革を使った靴は作業工程も多く高価だが長く愛用できると説明があった。続いて革の裁断作業の見学へ。裁断機に革を置き、伸び方向を確認しながらパーツごとに裁断する様子を見学した。
企画部門の木川八郎さんは、新しい靴のデザイン制作や商品になるまでの流れを説明。参加者の前で革に合った色の糸を使い、ミシンにセットして縫い合わせる作業を披露した。最初に基準となるサイズで試作し、モデルに試着してもらい、フィット感や改善点のヒアリングを行うことなどを話した。次にアッパー(靴底を除いた靴の上部の総称)に靴の木型を入れ、革を沿わせて形を整えるつり込み作業を行う。つり込みが終わるとアッパーに糊で靴底を貼り付ける。最後に木型を外し、汚れを落とした後、中敷を入れて完成。参加者は工場見学後は、レザークラフトでキーホルダー作りを楽しんだ。
バンドー神戸青少年科学館の平川俊亮さんは「参加者の皆さんは、身近なのによく知らなかった〝靴〟の作り方を知ることができ満足されているようでした。多くの工程があり、一つひとつに職人の手が丁寧に加わっていることに感心されていました」と話した。藤原化工株式会社の藤原さんは「同社では新しく、新生児用の9cmのファーストシューズを作るワークショップを始めました。ご夫婦で片足ずつ作り、赤ちゃんへのプレゼントにする方も多いです。この靴を履いた子どもが将来、またここに製作体験しに来てくれたらうれしいです」とほほ笑んだ。
◆藤原化工(株)ホームページ→http://fujiwara-kako.jp/index.html
