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垂水区

古民家まつり

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 10月25日(土)、みんなの家セラビィ(垂水区平磯)で、古民家でほっと一息しながら多世代が交流できる「古民家まつり」が開催され、幅広い世代の参加者が訪れた。
(主催/ともの心こきゅう)
 各線垂水駅から南に徒歩5分の路地裏に佇む古民家、みんなの家セラビィで「みんなで作ろう!つながる・ひろがる・やさしい時間」と題したイベントが開催された。「セラビィ」とはフランス語で「それが人生」を意味する。「みんなそれぞれ自分の人生を大切に、そして楽しく。そんな人生のひと時を、大人も子どももセラビィで過ごしてもらえたら」と想いを込めて名付けられた。普段は曜日ごとにシニア世代や子育て世代のグループに利用されているが、この日は多世代が交流を持つことで、新しい出会いの場所になればと企画された。主催の「ともの心こきゅう」はシニアのつどいの場を作る活動をしている。第一火曜日には平家物語を音読するなどの活動、第三火曜日は健康寿命を延ばすための体操と学びの会を開催している。
 出張販売に来ていたのは塩屋の量り売り自然食品店「思ん量り」。淡路島の北坂養鶏場の卵や出口商店のひじきなど、こだわりの食材や野菜、調味料、クッキー、洗剤などを必要な分だけ購入できる。店主の青木美穂さんはイギリスでローカリゼーション(*)を学んでいる時にトットネスの街で量り売りの店に出合った。一度しか使わない容器をもったいないと感じていた青木さんは、プラスチック削減のため容器を持参してもらったり、使える容器を使い回すことを推奨し、環境に配慮した販売スタイルを確立。「今日もご近所の方が数名、容器を取りに一旦自宅に戻り、その容器に商品を入れていただくことができたのが嬉しかったです。未来への買い物を自分ごとにしていくきっかけになれば」と話した。
 2階では工房兼店舗を構える「SATOのふくともの」が、服の製作時に裁断で出るハギレを材料に、オリジナルタッセル作りのワークショップを行った。さまざまな色の布の中から5枚を選び、金具に通し、縫いつけると、世界で一つのタッセルが仕上がった。店主の播本さとしさんは元々この古民家でデイサービスを経営していたが、脳梗塞を患った後、40代後半から広島の服作りの学校で学び、ゼロからのもの作りを始めた。「手縫いの温もりを大切に服を作っています」と微笑んだ。
 ランチは発酵食品や米粉を使った料理を広めている「いなほくらぶ」の醤油糀を使った炊き込みご飯と玉葱糀を使ったキノコスープ、米粉パンと重ね煮の料理教室「はっぱキッチン」の米粉の蒸しパンなどが販売され好評。古賀圭子さん(垂水区桃山台)は「やさしいお味でおいしかった」と笑顔を見せた。
 シニアのつどい場に参加している石井のぶ子さんと堀口美代子さんは手作りのキルトのバッグやランチョンマットを販売。二人は同級生で石井さんは和裁、堀口さんは洋裁を習い、技術を確かなものにしてきた。会場に飾られた二人の大作に来訪者は見入っていた。
 主催の高田さんは「お元気なシニアの方々が、今まで培ってこられた手の技を皆さんに見ていただけてとても楽しそうにしているのが印象的でした。若いお母さん方とも交流でき、温かい雰囲気の中で古民家まつりを行うことができ、感謝しています」とイベントの成功を喜んだ。

(*ローカリゼーション)
地域内で資源・経済を循環させるあり方


塩屋の量り売り自然食品店「思ん量り」


「いなほくらぶ」「はっぱキッチン」がランチを準備した


石井さんと堀口さん

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