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垂水区

神戸のいいね!旬のおいしいもの編 春キャベツ

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2019年4月10日号掲載

柔らか、みずみずしい、春キャベツ

別名「春玉」。出始めは「新キャベツ」とも呼ばれ、垂水の近郊では、神戸市西区や明石市で生産されている。今回は春キャベツを紹介しよう。

もともとキャベツの旬は5~6月だった。それが品種改良され、3月から6月まで出回る春キャベツ。7月~10月は寒玉を改良した夏秋キャベツ(高原キャベツ)。11月~3月は寒玉と、今では年中店頭で見かけるようになった。

春キャベツは寒玉と比べると、葉の巻きが緩く、フワッと全体が丸いのが特徴。柔らかく、水分を多く含んでいるので、サラダなど生食に適している。対して、寒玉は巻きがしっかり、葉と葉の間が詰まった楕円形が特徴。ロールキャベツなど煮込み料理は、葉が硬めの寒玉の方が適している。

どちらも栄養価に差はなく、食物繊維が豊富。大きめの葉2~3枚ほどで、1日分のビタミンCが摂取できる。そしてキャベツには、あまり聞きなれないビタミンUという成分も含有しているが、これは胃の粘膜を保護、修復したり、胃酸の分泌を抑える働きがある。あのお馴染みの胃薬は、この成分を活用して生まれた。飲食店でとんかつや、コロッケなどの揚げ物を注文すると、千切りキャベツが添えられていることがあるが、ビタミンUの働きを考えると理にかなった組み合わせというわけなのだ。他にも、カルシウムの代謝をよくするビタミンKも大きめの葉2枚ほどで1日分の必要量が摂れ、脂肪の代謝を良くし、動脈硬化や高脂血症の予防に役立つビタミンB群の仲間イノシトール、カリウム、カルシウム、抗酸化作用の強いイオウ化合物も含まれている。

新鮮なキャベツを見分けるポイントは葉の色が濃くハリあるもの、芯の切り口は500円玉くらいの大きさで、変色していないものが良い。

売り場面積800㎡全国最大級の直売所、西区にあるJA兵庫六甲「六甲のめぐみ」では、地元でとれた春キャベツや、数々の新鮮な農産物、神戸ビーフ、神戸市漁協より鮮魚、神戸ワイン等販売している。開店前から多くの買い物客が訪れる人気ぶりだ。

JA兵庫六甲「六甲のめぐみ」

〈住所〉西区押部谷町高和字性海寺山1557-1

〈T E L〉997-9955 

〈営業時間〉9:30~17:00(7〜8月のみ夏季営業時間 9:00~17:00)  

〈定休日〉なし(年末年始のみ休業)

春キャベツのコールスローのレシピ

〈材料〉キャベツ1/2個

マヨネーズ大さじ2~3

ごま油小さじ1

塩少々

〈作り方〉

①キャベツを千切りにして、 塩もみする。

②水分を軽く絞り、マヨネーズと ごま油であえる。

※柔らかい春キャベツは、一口大にちぎって調理すると、味がしみこみやすい。塩麴や塩昆布を活用して手軽な一品に。

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