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須磨区

横尾で幻のヘビ「シロマダラ」を発見

生き物観察が趣味の吉田智聡さん(須磨区横尾)は9月5日(金)の夜10時頃、住宅街にほど近い階段沿いで幻のヘビと呼ばれる「シロマダラ」を発見し、捕獲に成功した。

シロマダラは全長30~70 cmで、本州・四国・九州・北海道の一部の低山に生息しているヘビ。灰色の体に黒の縞模様が特徴的で毒はない。夜行性なので昼間は石の下や倒木の隙間などに隠れて生活しているため、目撃例が少なく、幻のヘビといわれている。吉田さんは「以前知人より横尾近隣の山でシロマダラの死骸を見たと聞いていました。だから必ず生きている個体がいるはずなので、発見できたらいいなと思っていて。発見した時はその模様を見て、一目でシロマダラだと分かりました。ようやく出合えて、うれしかったです」と笑顔で話した。捕獲したヘビは自宅に連れて帰り、小学校で子どもたちにも披露したという。

吉田さんは幼少期から生き物が好きで、常に自宅には何かの生き物を飼育してきた。高校卒業後に一人暮らしを始めてからは生き物を飼育できる環境になかったが、結婚し子どもが産まれ、子どもと一緒に生き物探しをしているうちにまた飼育熱が再燃。家の中の生き物の数が増えていったと話した。

現在飼育しているのは、まず、横尾の山で捕獲したヒバカリ。日本で一番小さなヘビのひとつで、体重はわずか10~25g。夜行性で小さなカエルやミミズを食べる。刺激すると匂いのある体液を出すことから昔は毒があると信じられており、噛まれると「その日ばかりの命」と言われたことからヒバカリと命名されたという説もある。
次に、日本固有種のニホンイシガメの〝いっちゃん〟。近年は外来種のアカミミガメなどに餌や住処を奪われ、数が減少している。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の〝あいらちゃん〟。掛け合わせによりさまざまな色の個体がおり、世界的にも愛好家が多く人気がある爬虫類。尻尾に栄養を貯める機能があり、何日か餌を食べないと尻尾がどんどん細くなる。
佐用郡佐用町で捕獲したアカハライモリは、皮膚表面に微弱な毒があり、腹側が鮮やかな赤色で、昆虫を食べる。
2020年6月の雨の日に横尾で捕獲したメスのニホンヒキガエルの〝エレンちゃん〟。口からは餌のみを食べ、水分は腹部の皮膚から吸収している。
フトアゴヒゲトカゲのオスの〝テッドくん〟と〝ジョイくん〟。オーストラリアの固有種で顎や頭部にトゲがたくさんあり、通常トゲは体に添って寝ているが、怒って威嚇する際には顎を大きく膨らませてトゲを立てる。性格はおとなしく、飼い主の声や匂いも認識し人に慣れる。日光浴も好きなので、外に出す際には吉田さんの手作りの爬虫類用のリードを改良したものをつけているとのこと。

吉田さんは「須磨・垂水のニュータウンにもこんなめずらしいヘビが生息できる豊かな自然があり、また身近に存在していることを皆さんにも知っていただけたらと思います。小さい虫にも関心を持って観察してもらえたらうれしいです」と話した。


発見時のシロマダラヘビ

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