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須磨区

楽しく写そう!キッズ写真教室

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 9月27日(土)、横尾小学校クラブハウス及び椿谷公園(須磨区横尾)にて、高校生と小学生が交流しながら写真について学ぶ「キッズ写真教室」が開かれた。(主催/青少年育成協議会横尾支部)
 同イベントは啓明学院高等学校(須磨区横尾)写真部の学生と、近隣の横尾小学校に通う子どもたちが地域の写真撮影を通して交流することを目的としている。年1回開催されており、今年で3回目。同高校写真部は基本週1回活動し、各部活動のSNS掲載用写真、動画を撮影したり、校内行事や各部の試合を撮影したりしている。発表の場は文化祭や各種写真展。コンテストに出品もしているそうで、入選を果たす部員もいる。今回のように地域や校外で写真を通した交流にも積極的に参加してているとのこと。
 撮影会の前には青少年育成協議会横尾支部の中村利行さんによる写真教室が開かれ、撮影のポイントや上手に撮るためのコツが伝えられた。まず、気をつけることは①撮りたいものがくっきりと写るように焦点を合わせ、背景などにピントが合わないように注意する②シャッターを押す時にカメラを持つ手が動いてぶれてしまわないようにする③写真の明るさを左右する光の量に注意するとよい、の3点。構図については、撮りたいものによって、縦と横のどちらが効果的かを考え、角度や撮るものの大きさや範囲を決めると良い。また、カメラの機能としては、昼間でもフラッシュ(ストロボ)を使用することによって違った表情の写真が撮れることや、広角・望遠のズーム機能を使う事で見え方にどのような差が出るかなどの説明があった。その後、横尾小学校の北隣にある椿谷公園まで移動し、各々、自分が撮りたいと思う写真を自由に撮ってまわった。
 撮影が終わると学校に戻り、撮影した中でお気に入りの1枚を印刷。タイトルをつけて1人ずつ発表を行った。呉松龍駕さん(同小6年)は保護者が所有するデジタルカメラで写真を撮影するのが好きで、同教室に参加。公園で皆がそれぞれ撮影している光景を切り取り「みんな」というタイトルをつけ発表した。「今日の日の記念にみんなが写っている写真を選んだ」と話した。大川莉子さん(同部3年)は友人やラグビーをしている弟の写真を撮ることが多いそう。公園にあった半円型のうんていの両サイドで、もう一人の部員と撮影しあった写真を選び「君とぼくとカメラ」とタイトルをつけた。「普段、写真を撮る目的で公園に行くことがないので、新鮮で楽しかった」と笑顔で語った。末廣樹さん(同部3年)は公園に繋がる階段と奥に見えるブランコをシャッタースピードを落として撮影。円状に動きが入った風景写真に「5時半の門限を忘れて」というタイトルをつけた。自身の小学生の時の門限が5時半だったことと、公園に行く時のワクワクした気持ちを表現したそう。今はモノクロの写真を撮ることに凝っているそうで、「見る人がシャッターを押す前、押した後のことや、色を想像してもらえるような写真を撮りたい」と話した。
 主催の中村さんは「同じ公園で撮影しても子どもたちはさまざまな視点で写真を撮ることを楽しんでくれ、面白い写真をたくさん撮ってくれました」と喜んだ。

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