まなびー特別プログラム「親子でかき氷を作ろう!」(神戸学院大学)

9月11日(木)、神戸学院大学有瀬キャンパス(西区伊川谷町)で、心理学部子育てサロン「まなびー」特別プログラムwith栄養学部「親子でかき氷を作ろう!」が開かれ、6組の親子が参加した。(主催/神戸学院大学心理学部)
神戸学院大学心理学部では週3回学内のプレイルームを解放し、保育士等の有資格者が見守りスタッフとして常駐して子どもを安全に遊ばせながら、保護者が交流する場「子育てサロン『まなびー』」を開室している。交流の場の提供のほかにも、学生がメインでプログラムを企画、実践する取組みも行い、幼児と直接関わることで経験を積む場にもなっている。今年8月には、地域の子育て支援への貢献を認められ「2025年度神戸市民福祉顕彰(奨励賞)」を受賞。
取材日は心理学部と栄養学部がコラボした特別プログラムが開催された。昨夏も盛況だったかき氷を題材にしたプログラムを、今年は11人の学生によりさらに工夫を凝らして進められた。手遊び歌で子どもたちの緊張を和らげた後、栄養学部の伊藤智講師が「あわあわ手洗いのうた」に乗せて正しい手の洗い方を動画を使って伝えた。カメのポーズなど子どもにも伝わりやすい方法で指の間までしっかりと洗うよう呼びかけた。
栄養学部3年の安井有希音さんは、ミニ食育「なかみはなにいろ?」を企画。スイカやリンゴなどをかたどった紙を子どもたちに渡してめくってもらい、開くと中と外で色が違うことを伝えて食物に興味を持ってもらう試み。保護者にはキウイの中身の色(種類)の違いによって栄養素が異なることを説明。現代人に不足しがちな食物繊維などを意識して取り入れてほしいと話した。
次に冷凍フルーツを使ったかき氷のシロップ作りが行われた。イチゴやマンゴーなど5種のフルーツとガムシロップ、レモン汁を袋に入れ、手でギュッと押さえて完成。何のフルーツを入れるか親子で相談しながら進めた。篠原桜来ちゃん(1歳9カ月)は大好きなイチゴと初挑戦のブルーベリーを選び、楽しそうにシロップを作っていた。保護者は「現在妊娠中で、もうすぐ下の子が産まれます。上の子とゆっくり過ごせる今の時間を大切にしたいと感じていたので、一緒に作れてよかったです。妊婦に特に必要な葉酸の摂り方も教えていただけました」と満足した様子だった。岡原唯月ちゃん(2歳4カ月)はかき氷の上に桃やイチゴも乗せて楽しんだ。保護者は「お祭りでかき氷を買ったけど、あまり食べてくれなかった。今日は自分で作ったからよく食べてくれた。食べ物に興味をもってくれたようです」と喜んだ。
修士1年の櫻井清香さんは「みんなすごくかわいかった。お子さんによって興味の対象がさまざまなこともよく分かりました」と話した。
心理学部の難波愛准教授は「幼児期のお子さんと接する機会が少ない学生にとって、直接関わることができるこの場はとても貴重な時間となっています。将来、専門職として子どもと接する際に役立つこともあると思います。冬にも何か企画できたらいいなと思います」と次の企画への意気込みを語った。
まなびー詳細はコチラ→https://www.kobegakuin.ac.jp/social_contribution/kosodate/

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