第10回 キノコフェスタ~あつまれキノコの森~(神戸市立森林植物園)

(上)県立御影高等学校 環境科学部によるキノコクイズ
9月15日(月・祝)に神戸市立森林植物園(北区)で、「第10回 キノコフェスタ~あつまれキノコの森~」が開かれ、多くの来場者で賑わった。(共催/県立御影高等学校、神戸市立森林植物園)
同フェスタは、県立御影高等学校環境科学部と共催で開催中の「第10回六甲山のキノコ展」(会期/12月19日まで)の一環として開かれた。当日は環境科学部だけでなく、同校の弦楽部、茶道部の学生も参加し、イベントを盛り上げた。
展示館前広場では、環境科学部の部員9人によるキノコクイズや、プラパンのキノコキーホルダーワークショップが行われた。キノコクイズは、会場周辺の森の中に貼り出された同部部員が作成したキノコにまつわるクイズを解き、10問中6問以上の正解でオリジナル缶バッジのプレゼントがあった。本を持ちながら熱心にクイズを解いていた小学3年生の女児は「自分学習(宿題)でまとめて、学校に持っていく」と話していた。環境科学部の部長を務める濱本楓さん(2年)はキノコの酵素を測定するための器具を製作中だと話し、キノコの魅力を「次々と分からないことがでてくるので、それを調べるのが楽しい」と目を輝かせた。
茶道部は「森の茶席」として、お茶と特注のキノコの形の和菓子を提供。大岩愛莉さん(2年)は「自然の中で、虫の声や弦楽の音とともにお茶をお出しする機会はなかなかないのでうれしい」と貴重な時間を楽しんでいた。
弦楽部はディズニーアニメ『アラジン』、ジブリアニメ『となりのトトロ』など、子どもにも人気な6曲の演奏を行った。『となりのトトロ』の演奏中にはかわいいトトロが登場し、歓声が上がった。指揮を行った顧問の中嶋幹夫さんは「一般の方にも楽しんでいただけるようによく知られている曲を選曲しました。反応も上々でよかった」と笑顔を見せた。
キノコグッズのブースでは、菌類・自然史洋書の通信販売を行っている佐野書店が、キノコの関連書籍やキノコ柄のポーチ、バックなどを販売。大阪から訪れた矢八洋子さんは希少なキノコの本を購入し、「キノコの魅力は形と裏の模様。ソライロタケをいつか見てみたい」と話した。
木のおがくずから作られたウッドねんどを用いキノコを造形する「Aju」による、キーホルダーやストラップづくりのワークショップも行われた。当广ひかりさん(7歳)とみのりさん(5歳)は色とりどりのキノコの中から好きな色のものを組み合わせ、世界に1つだけのキーホルダーを作成し、大満足の様子だった。
森林植物園の担当者の安藤志保里さんは「若いファミリー層の方々にもたくさん来園いただき、キノコについてのみならず虫探しなども楽しんでいただけてうれしかったです」とイベントの成功を喜んだ。
◆第10回六甲山のキノコ展
六甲山地で採取できる多種多様なキノコの標本を展示。
会期/~12月19日(金)まで開催中
会場/森林植物園 森林展示館2階
◇御影高校生徒による展示説明
開催日時/11月23日(日・祝)午前11時~午後3時
森林植物園ホームページ→https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/

同校茶道部の「森の茶席」で提供されたキノコの和菓子とお抹茶

同校弦楽部による森のコンサート