神戸国際大付写真部 金山基柱さんがかがわ総文祭で文部科学大臣賞を受賞

神戸国際大学附属高等学校(垂水区学が丘)写真部3年の金山基柱(かなやま・きじゅ)さんが、7月26日(土)~31日(木)に開催された「第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)」の写真部門で、最優秀賞の文部科学大臣賞を受賞し、日本一に輝いた。同校同部としてのみならず、県内の高校で写真部門の同賞受賞は初の快挙。8月には県から知事表彰の「マロニエ賞」が贈られた。
受賞作のタイトルは「在りたい」。金山さんは「自分の中にある憧れの像を表現した」と語り、見る人によって印象が変わる独創的な表現が高く評価された。写真部顧問の渡邊陽介教諭は「今回の審査員が彼の良さを見出してくれた」と話す。
写真部に入部したきっかけは、中3のときの担任教諭が写真好きで、毎日写真を掲載した学級新聞を発行しており、感銘を受けたこと。そして、部の先輩たちが写真コンクールやコンテストで結果を残すのを見て、自分も負けられないと熱くなったという。母親の影響も大きく、映画を観て感想を語り合ったり、どんなことでも「いいね!」と自分の考えを尊重して背中を押してくれる大切な存在だという。
渡邊教諭が顧問に就任した7年前、同部の部員はわずか2人だった。コンテスト挑戦を呼びかけ、生徒たちの意識を変えた結果、現在は30人規模にまで拡大。兵庫県の最優秀学校賞を3年連続で受賞するなど、近畿屈指の強豪として名を馳せるまでに成長した。昨年7月には神戸市から「通学定期代無料化」のPR写真を依頼されたのをきっかけに、老人ホームやNPO法人などから撮影依頼が相次ぎ、活動の場を広げている。
金山さんは誰とでもすぐに打ち解けられる明るい性格で、学校の人気者でもある。「この学校に入ってよかった。楽しんでいたら、日本一になれた」と屈託のない笑顔をみせる。将来は大阪芸術大学写真学科の進学を目指し、「ビートボクサーのSHOW – GO(しょうご)さんのように、写真だけでなく動画や音楽など、あらゆる表現ができる個性的な人になりたい」と夢を描いている。
※マロニエ賞とは…スポーツ、文化等の各分野で顕著な成績をあげた私立学校に在籍する生徒らなどに対しての表彰。

受賞作「在りたい」

写真部のメンバーとともに