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須磨区

TOCOTO DAY(名谷駅前広場、落合中央公園西広場)

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9月6日(土)、名谷駅前広場と落合中央公園西広場(須磨区中落合)で「みんなでまなぼう みんなであそぼう」をテーマに、まちの防災力を高め地域のつながりを育む日として、イベント「TOCOTO DAY」が開かれ、多くの来場者が訪れた。(主催/名谷TOCOTO プロジェクト運営事務局(HITOTOWA INC.))

今年3月に始動した「名谷TOCOTOプロジェクト」の一環として実施された。同プロジェクトは、現在名谷駅前のマンションを建設中の日鉄興和不動産株式会社の呼びかけで始まり、地域とのつながりを育むさまざまな取り組みを企画している。イベントでは、消防署や警察署、図書館、地域団体、企業などがワークショップや展示を行い、防災を学ぶことを通じて地域住民同士が出会い、より地域を楽しむことができるような工夫がされていた。

名谷駅前広場中央には須磨消防署と須磨警察署による消防車、救急車、パトカー、レスキュー車の展示があり、記念撮影を楽しみに親子が列を作っていた。兵庫県警察機動隊の広域緊急援助隊隊員が駆けつけ、県内に2台しかないレスキュー車の特徴や災害救助の説明を行った。能登半島地震の際にも派遣されたレスキュー車には、チェーンソーやコンクリートも切断可能なエンジンカッター、ガス探知機、担架などが積載されており、隊員は日々、災害救助に特化した訓練を行っているという。また、須磨警察署では来年4月1日から導入される自転車への青切符(交通反則通告制度)についての呼びかけも行われた。対象は16歳以上で信号無視やイヤホンの使用にも適用されるという。

須磨消防署のブースでは煙からの脱出体験や、地域防災の要である消防団員の募集などが行われた。消防音楽隊の演奏にも多くの人が足を止め、聞き入っていた。佃茉優さん(竜が台小1)と弟の燈護さん(4歳)は防火衣を着て、消防車の前で笑顔で記念撮影。茉優さんは「ヘルメットが重たかった」と話し、重装備を着け現場で消火作業を行う消防士の苦労を実感していた。

地域住民が「やってみたい」に挑戦したブースもあり、「すきき」という大きな木の絵の中に、自分が好きなことを付箋に書いて貼っていくコーナーや、紙飛行機を折って飛ばして楽しめるコーナーもあった。

落合中央公園西広場では落合池里山再生ネットワークによる野外プレーパーク「名谷あそびの森」が開かれ、
グリーンシェルター作りや火起こし体験、野草教室などで子どもたちは思いっきり遊んでいた。また、NPO法人ピニオンギアによるパラコードロープワークが体験できた。キャンプ用につかうパラコードなど強度抜群のロープを非常時に役立てられるよう、ロープを編んで日常的に持ち歩けるストラップなどを作る。大人も夢中で取り組んでいた。

終盤には駅前広場の中央に、全出店者と来場者が放射状に輪を作って集まり、紙飛行機を飛ばして大きな花火を咲かせた。イベント終了後には、地域活動団体「名谷ワッショイ」が来場者とともに絵を描いて作った世界に1つだけの「夢みこし」を担いで練り歩いた。

運営事務局の葛山大輔さんは「自然と人が集まってきてくださり、多くの地域住民の方が立ち寄ってくださいました。名谷の温かさを感じるイベントになりました。住民の方がもっと名谷を好きになってくれたら嬉しいです」とイベントの成功を喜んだ。


名谷ワッショイによる「夢みこし」

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