神の谷校区防災福祉コミュニティ ぼうさい探検隊・学ぼう「ふっQすいせん」

8月21日(木)、神戸市立神の谷小学校及び神の谷児童館(須磨区神の谷)で、防災について学ぶ「ぼうさい探検隊」・「学ぼうふっQすいせん」が開かれ、50人の児童が参加した。(主催/神の谷校区防災福祉コミュニティ 協力/神の谷児童館、須磨消防署北須磨出張書、神戸市水道局)
神の谷校区防災福祉コミュニティでは夏・冬の防火防犯パトロールや児童向けの防災イベントを行い、地域の防災意識の向上を目指している。
この日はまず神の谷児童館で炊出し用のドライカレーを準備する方法がレクチャーされた。箱に入ったアルファ米の炊出しセットは、袋の中の米に具材と調味粉末を混ぜ、そこに水を入れ袋の口を閉じて待つ(15度の水の場合1時間、熱湯の場合15分)というもの。閉じて蒸らすことで50人前のドライカレーを作ることができ、訓練後に参加者で試食した。
隣接する神の谷小学校に場所を移動し行った「煙テントによる火災時の煙体験」では、訓練用の安全な煙をテントの中に充満させ、火災時の煙による視界の悪さや煙の動きをリアルに体験しながら避難訓練をした。指導にあたった防災士の杉尾須美子さんは「実際の火災での煙はもっと真っ黒で、吸ってしまうと有毒です。煙は部屋の上の方に溜まっていくので、必ずハンカチなどを口にあて、姿勢を低くして避難してください。視界が悪くて、逃げる方向がわからない時は、片手を壁から離さずに壁伝いに行けば、必ず出口があるはずだから、そこから避難してね」と話があり、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていた。その後、4人ずつ煙が充満するテントに入り、煙の怖さを実感しながら足早に避難していた。大久保有笑さん(神の谷小4)は「煙で何も見えなかった。姿勢を低くしたら少し見えた。学校の避難訓練の時に先生に『おはしも』(おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない)と言われてるから、何かあったらやれるようにしたい」と話した。
次にグランド脇へ移動。夏休み期間中に神の谷小学校に設置された「ふっQすいせん」について市水道局西部管理事務所から使用方法の説明があった。「ふっQすいせん(災害時臨時給水栓)」とは災害時、一般家庭の水道栓が使用できない時に避難所となる学校や公園で給水栓として活用できる水道栓のこと。水道局では平成27年度に「貯水機能がある災害時給水拠点」(震災直後でも給水可能な拠点)の整備が完了したことから、現在はより身近な場所で水を入手できるよう「ふっQすいせん」のさらなる設置を目指している。須磨区では昨年は妙法寺小学校と東須磨公園に、今年は南落合小学校と神の谷小学校に設置されたが、来年度以降も増設の予定とのこと。
担当者の指導のもと、子どもたちが仮設給水栓を組み立て、ホースに繋いだ。専用鍵で「ふっQすいせん」の上部を回すと設置した蛇口から水が出てきた。その水を紐を通して組み立てた非常用飲料水袋の中に入れ、背負って運ぶ体験をした。この袋は6Lの水を入れることができ、低学年の子どもたちは「重たい」と苦労しながら、水の重さを実感していた。来田音織さん(神の谷小4)は「ランドセルの方が重いから大丈夫だった。地震の時に使いたいです」と話した。
神の谷校区防災福祉コミュニティ委員長の前田政彦さんは「お家の人にも防災意識を高めてもらうために、子どもたちには今日の学んだことを家に帰って話してもらいたいです。これからも地域の安全・安心な防災まちづくりに取り組んでいきたいです」と語った。

煙テントによる火災時の煙体験

設置された「ふっQすいせん」

水栓から複数の蛇口を使えるようにし、非常用飲料水袋に水を入れる訓練