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垂水区

垂水観光ボランティアと学ぶ わがまち垂水ミニ講座 五色塚のロマンに思いを馳せる

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 8月31日(日)、垂水観光ボランティアと学ぶ「わがまち垂水ミニ講座」が開催され、午前と午後2回の講座は各45人の参加者で満席となった。
 会場は、垂水五色山西洋館(旧寺西家住宅)。大正6年ごろ建てられたと推定され、大切に住まわれてきた建物が現在は、喫茶店、演奏会やワークショップの会場、映画のロケ地などとして活用されている。この日の講座は垂水区からの参加者が7割を占めた。
 垂水観光ボランティアの上山芳樹さんは「空白の4世紀と垂水」と題し講演。5世紀に漢字が伝わるまで、日本には文字がなく記録を残す手段がなかった。中国の歴史書には当時の日本から中国の皇帝に朝貢があったことなどが記されるが、266年の邪馬台国の朝貢から、413年の大和王権の朝貢まで、およそ150年間は記述がなく、空白の4世紀と言われている。その前後の日本の変化に触れ、大和王権と垂水、弥生時代後期から鉄の生産技術を取り入れた淡路島との関係性を読み解くなど、参加者は古代史のロマンに思いを馳せた。
 同団体の大畑留理子さんは垂水区観光大使「ごしきまろ」を紹介しながら、3択のクイズ形式で垂水を楽しく知る時間を設けた。ごしきまろの「まろ」は万葉集の代表歌人・柿本人麻呂に由来すること、五色塚古墳の復元整備50年を記念してデザインマンホールが設置されていることなどが紹介された。
 井上麻子さん(神戸市文化スポーツ局文化財課係長)の特別講演「五色塚古墳と復元整備50年」では、五色塚古墳の大きさや立地、葺石や埴輪について調査から明らかになったこと、古墳時代史における重要性、復元整備の歴史が詳しく語られた。来春にはガイダンス施設「五色塚古墳館」が開館予定。体験型展示もあり、古墳に親しめる場所となると案内があった。
 五色山西洋館の期間限定の喫茶室で今回のイベントを知ったと話す桑本今代さん(70代・垂水区小束山)は、元職場の友人、山本繁子さん(同・明石市)と参加。「喫茶室はコーヒーがとてもおいしくてゆっくりできる空間ですよ。神戸市では、70歳から敬老パスで市バスなどを半額で利用できるので、暑いけどついついお出かけしちゃいます」と笑顔で話した。米田俊彦さん、郁子さん(60代・須磨区竜が台)は夫婦で参加。復元整備50年シンポジウムに参加したことがきっかけで、五色塚古墳に関するイベントによく参加するそう。垂水観光ボランティア代表、阪本保孝(やすたか)さんは「ボランティアは、いつでも募集中です。ぜひ一緒にやりましょう!」と参加者に呼びかけた。


垂水観光ボランティアの上山芳樹さん


「五色塚古墳と復元整備50年」を講演した井上麻子さん

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