こうべエコちゃれゼミ 西クリーンセンター見学×好日山荘「防災講座」

8月20日(水)、神戸市環境局西クリーンセンター(西区伊川谷町)で、小学生と大人が一緒に学べる環境学習講座「こうべエコちゃれゼミ」の1つ「クリーンセンター見学×好日山荘 防災講座」が開かれ、36人が参加した。(主催/神戸市環境局)
同クリーンセンターは西区全域、垂水区の西半分、須磨区の一部のごみの焼却処理をおこなっている。その量は1日重さ約400t(2tトラック200台分)にもなる。講座参加者は2班に分かれ、職員とともに約1時間かけてセンター内の施設を巡りながら、ごみが処理されていく工程を学んだ。
中央管制室はセンター全体の頭脳にあたる部分で、すべての機器の運転状況を示す計器類が集められている。モニターを監視しながら安全を確認する職員をガラス越しに見学することができた。
ごみピットではピット内のごみをクレーンで動くバケットでつかみ、焼却炉の入口「ホッパ」へ投入する様子を見学。このごみピットは深さ17m、3500tのごみを貯めることが可能。目の前でごみをつかみ上げる作業を見た参加者からは「おおー」と声が上がった。このバケットは1つかみ約4t、パッカー車2台分のごみをつかみ上げることができる。焼却炉では850~950度の高温でごみを完全燃焼させる。高温で燃やすことでダイオキシンなど有害物質の発生が抑えられるという。4時間で元の重さの7分の1、体積20分の1となった灰は、海上埋立地フェニックスに運ばれることなどの説明を聞きながら、参加者は次々にごみが処理される様子を見つめていた。
施設見学後は、神戸発祥で昨年創業100周年を迎えた登山・アウトドア用品専門店の好日山荘による防災講座が行われた。登山やアウトドアで快適に過ごすための道具は機能性・携行性に優れ災害時にも有効なことから、自治体や教育委員会と連携し防災講座を行っている。事業本部の石井洋之さんは「サバイバル3の法則」についてクイズを出しながら説明。災害時、この3にまつわるものがないと生命を維持できない。「3分=空気、3時間=保温、3日=水、3週間=食べ物」であることが伝えられた。中でも水の備えは「家族の人数×3L×3日分」を目安に備蓄をしておくとよい。水をろ過して飲み水にすることができる持ち運び可能な浄水器も紹介された。登山者が川の水をろ過し水を確保するために用いる物だが、災害時にも応用できる。屋外の水を使用する想定で実際に土が入った水をろ過して、飲み水にした。水の色の変化に参加者は驚いて目を丸くしていた。
ほかにも登山用のバックパックは肩紐を伸ばしスペースを作ると、避難時に子どもを背負って逃げることができたり、登山用のカラビナで2つのバックパックを連結させると簡易担架として使うことができると紹介された。熱心にメモを取っていた佐藤優月さん(井吹東小3)は、「自由研究で発表しようかなと思いました。浄水器はお家にないから、買ってもらって置いておいた方がいいなと思いました」と話した。兄妹で参加した山口湊人さん(小寺小5)と紗奈さん(同3)は夏休みに別の「エコちゃれゼミ」に参加しリサイクル工場でテレビの解体をしたという。「クリーンセンターの見学も楽しかった。どちらも良くて、勉強になった」と満喫していた。
講座を担当した好日山荘の松浦由香さんは、日常時と非常時のフェーズ(社会の状態)をフリーにして両方の状況で役立てようという考え方「フェーズフリー」について紹介した。「いつも(日常)ともしも(非常)は一緒。日常で使っているモノを非常時にも使えるように慣れておいて、自分のことは自分でできるようになってもらえたらうれしいです」と子どもたちに呼びかけた。

