こんなにたくさんの虫がいる!この虫なんていうの?

(上)子どもたちの質問に答える山本さんと髙畑さん
7月19日(土)西神中央公園(西区糀台)で、「こんなにたくさんの虫がいる!この虫なんていうの?」が開かれ、約120人が参加した。(主催/神戸市環境局)
同イベントは神戸市内の小学生と保護者を対象にした体験型の環境学習講座「こうべエコちゃれゼミ」の一環で行われた。西神中央公園は広い芝生広場や、池、小川、雑木林などもあり、桜の名所としても知られる自然豊かな公園。
当日の講師である髙畑正さんは40年前に同公園の建設に関わったという。冒頭のあいさつで「次の40年も公園の緑のネットワークを繋いで、トンボなどの生き物が住みやすいニュータウンであり続けてほしいと思っています」と話した。同じく講師を務めた環境カウンセラーの山本勝也さんは「この世界には実はまだ名前のついていない昆虫がいっぱいいます。子どもも大人も、今日、新しい昆虫を見つける可能性もあります。ぜひ、公園内でたくさんの虫を探してみてくださいね」と参加者に呼びかけた。
サブ講師として、よこお自然塾の上野貢さん(横尾小6)と岡本海龍さん(県立農業高1)が昆虫を採集するテクニックについて説明。トンボは進行方向の前側から頭が網の中に飛び込むようにする、セミは網をそっと被せてから脇にずらしていき、自ら網の中に落ちるように誘導すると採りやすい、チョウは網を横に振って採り優しく胸を持つこと、バッタは網を上から被せて採り羽を持つなど、実演しながら細かくレクチャーした。
説明を受けた後、網と虫かごを持った子どもたちは思い思いの場所で、お目当ての昆虫を探して走り回った。保護者の仕事の都合で現在インド在住という黒川真さん(小3)と葉月さん(小1)は、夏休みを利用し帰国中に参加。インドではマラリアなどへの感染を防ぐため、虫取りをすることが難しいそう。日本にいる間に思いっきり虫取りを楽しんでほしいと保護者は話し、虫を追う子どもたちを見守っていた。
採集時間が終わると採った虫について講師から説明があった。山本さんは、夏にケヤキの木などで見るヤマトタマムシについて解説。光沢のある美しい羽を持つ虫なので先人はとても縁起が良いものとして重宝していた。箪笥に入れると着物が増えると言われ、お守りのように扱われていたと話した。ほかに、アゲハチョウやクマゼミ、カブトムシなど約30種類の虫を虫かごなどに入れて、子どもたちは順番に間近で観察した。
企画運営のアースパルKOBEの大嶋俊英さんは「西神中央公園には昔の山がそのまま残っており、多くの虫が生息しています。この環境をこれから先も残すにはどうしたらよいのかを考えるきっかけにしてもらえたらうれしいです」と話した。


ヤマトタマムシのオス(左)とメス(右)