TOCOTO LAB(トコトラボ)

7月12日(土)、須磨大丸4階名谷図書館前スペース(須磨区中落合)にて、名谷広場の楽しみ方を発見するための研究会「TOCOTO LAB(トコトラボ)」が開かれ、約10人の地域住民が参加した。
(主催/名谷TOCOTO PROJECT〈事務局 日鉄興和不動産株式会社、HITOTOWA INC.〉後援/須磨区役所)
名谷に住む人が名谷駅前広場で「やってみたい」ことを、地域づくりのコンサルタントのサポートを得ながら自由に発想し、実際に広場でイベントを開く研究会「トコトラボ」(全5回)の第3回目が開かれた。次回9月6日には名谷駅前広場を会場に、防災について学び、多様な体験を詰め込んだイベントがあり、ラボから出たアイデアはそこで実践する予定となっている。
まちへの愛着をテーマに「まちで活動している人との出会い」や「まちを楽しむ体験」の場を企画する同ラボは、現在駅前のマンションを建設中の日鉄興和不動産株式会社の呼びかけで始まった。担当の佐藤有希さんは「マンション住民が入居後、スムーズに地域に溶け込めるきっかけづくりとして、今年度はまず地域住民が中心となって活動し、来年度は新規住民も活動に加われるようサポートしていきたい」と話す。今回は株式会社デザインヒーローのデザイナー・和田武大さんを講師に迎え、アイデアの深掘りを行った。
和田さんはまず参加者に「伝える」とは何だろう?と問いかけ、「伝える順番を間違うと伝わらない」ということをクイズを通して説明。デザインは「思い」だけではなく相手の視点に立つ「思いやり」が大切と話した。また、企画そのものを作るだけでなく、その前後を考えて作ることが大切と助言した。
その上で参加者は2班に分かれ、各班でアイデアをまとめるシートを作成した。「誰に?どこで?どうなる?何をする?未来の姿は?」の項目に対し、付箋にアイデアを書きこんで貼っていった。多くの参加者から、すれ違った時に「よっ」と言える「よっ友」や「あっ」と言える「あっ友」など、街の中で顔見知りが増えるようなイベントにしたいと声が上がった。
1班では多世代が交流できる紙飛行機を作る案が出た。名谷のヨガスタジオ「tree tree studio」でインストラクターをしている林直樹さん(西区)は「孫と離れて暮らすシニアが、近所に住む孫世代の子どもと紙飛行機を通して同じベクトルで一緒にものを作ることができたら、多世代交流になるのではと思いました。ファシリテーターの方にアイデアを整理してもらったら、皆さんから次々にアイデアが出て、びっくりしました」と楽しそうに話した。
2班では好きなことを付箋に書いて貼るための大きな木の絵を広場に作り、その周りに好きなことを共感できる人同士が話せるフリースペースを設ける案が上がった。林晴香さんは3年前に名谷に引っ越してきて、現在育休中。「昔からお住まいの方と新しく来た人のつながりができたら。まだまだ地域のことをよく知らないので、地元の耳より情報など教えてもらいたい」と話した。
事務局のHITOTOWA INC.の葛山大輔さんは「地元の方々はやはり地元のことをよくご存知で、名谷で暮らしている方々を具体的にイメージしながらお話しされる姿が印象的でした。回を重ねるごとに発言が活発になり、アイデアがまとまってきています。9月のイベントが楽しみです」と笑顔で話した。
「名谷TOCOTOプロジェクト」インスタグラム
https://www.instagram.com/tocoto_myodani/

須磨大丸4階名谷図書館前スペースで開かれた

今回参加のみなさん