創立40周年 須磨ナイスサッカークラブ

市営地下鉄名谷駅周辺の小学生が所属する「須磨ナイスサッカークラブ(S・N・S・C)」が創立40周年を迎えた。
同クラブ代表の藤井さち代さんは故釜本邦茂さん(元サッカー選手。1968年メキシコオリンピックでアジア人初の得点王。2005年に第1回日本サッカー殿堂入り)が活躍した当時からサッカーをこよなく愛し、自身も結婚後に女子サッカーチームでプレーした経験を持つ。小学生のサッカーチームを作ろうとビバでメンバーを呼びかけ、1985年7月に発足。落合中央公園多目的グラウンド(須磨区中落合)をホームグラウンドとして、児童31人とコーチ2人で始動。その後、メンバーは増え一時期は240人もの大所帯に。阪神淡路大震災では同公園に仮設住宅が建設され、5年間の休止を経て2000年に活動を再開。これまで5人のJリーガーを輩出し、現在は小学1~6年生120人(男子98人、女子22人)の児童と27人のボランティアコーチが在籍する。
7月12日(土)には同公園グラウンドに選手や保護者、関係者が集まり40周年を祝う会が催された。藤井さんは昨年7月、公園の環境保全と再生を願い、自らが発起人となり「落合池里山再生ネットワーク」を発足している。このメンバーが育てたフジバカマの苗35株を子どもたちとグラウンド横に植えた。会の座長の平田富士男さん(兵庫県立大学名誉教授)は「フジバカマは日本古来の植物で、秋にピンク色の花が咲きます。アサギマダラという2000㎞もの長距離移動を繰り返す蝶は、この花の蜜を吸いながら旅を続けるため、花の咲く場所に毎年帰ってくる」と説明。藤井さんは「毎年1月3日の初蹴りの日は、多くのOBが顔を出してくれます。アサギマダラのように、この街で育った子どもたちが成長し大人になっても帰って来られる場所をこれからも守っていきたい」と話した。
主将の髙木颯大さん(西落合小6)は「40年はすごいこと。これからも長く続いてほしい」と話し「練習の合間に水やりをしてフジバカマを大切に育てていきたい」と笑顔を見せた。監督を務める有持哲治さんは同クラブ4回生で、自身の3人の子どももOBだという。「サッカーのプロチームがない時代にサッカーをするきっかけを作り、育ててもらったので恩返しの気持ちです。子どもたちには夢を持ち、さらに叶えるための力を育む指導を心掛けています」と熱い想いを語った。藤井さんの息子で主務の雅さん(12回生)は「選手とコーチとの距離が近く、元気に楽しく活動しています」と話す。保護者からは「個人よりもチーム全体の底上げを重視した指導なので、全員にチャレンジする機会があるのがいい」といった声が聞かれた。また、コーチの約半数が同クラブ出身者でアットホームな雰囲気もチームの魅力となっている。代表の藤井さんは「『子は宝他人も我が子 地域の子』をスローガンに今後も地域に根ざした活動をしていきます」と力強く話した。

現在は小学生120人が在籍

40周年を祝う会で落合中央公園にフジバカマを植えた