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須磨区

ミーノ古民家live

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 6月29日(日)、ミーノ古民家(須磨区白川)で、さまざまなジャンルのバンド、ユニットが集まる「ミーノ古民家live」が開かれ、来場者は15組の演奏を楽しんだ。(主催/Mix Juice)
 築100年の古民家をリノベーションし、住みながらその一部を開放している「ミーノさん」こと川上美千乃さん。10年前にこの物件に巡り合ったミーノさんは人がたくさん集える場所をここにつくりたいと移住を決意。音楽ライブのほかにも陶芸教室、料理教室、中国茶芸教室を不定期で開催している。
 年に数回開催する「ミーノ古民家ライブ」は、バンドMix Juiceの呼びかけにより集まった音楽仲間が、1組2曲ずつ披露して、約5時間をリレー方式で繋げるスタイル。口コミで伝わり、広報はしないが人が集まる。
 名谷在住の安原一雄さん、富美子さん夫妻は「ビコロールキャッツ」というユニットで参加。白黒2色のハチワレの愛猫からとった名という。一雄さんは大学からギターをはじめ、バンド活動もしてきたが、富美子さんとは5年ほど前から一緒に活動を始めた。「月の灯り」「It’s so easy」の2曲を息ピッタリに歌い上げた。富美子さんは「ここで歌わせてもらったのは初めてでしたが、観客の皆さんが盛り上げてくださり、楽しく歌う事ができました」と満足した様子。
 同じく名谷で活躍している「モルネッコ」はボーカル&ギターのユニットで、Molさんこと丹後新司さんと猫娘さんこと樽谷啓世さんの二人からなる。名谷ワッショイ祭りなどにも参加し、地元での音楽活動に力を入れている。オリジナル曲「ありがとうの輪」は、人からもらった感謝の気持ちを繋げていけば、この世は必ず良くなるというメッセージが込められていた。
 「&Macherie」は垂水区にあるチーズケーキが看板メニューのカフェの店主のユニット。ディープ・パープルの代表曲「smoke on the water」が歌われると、会場は大合唱となり、大いに盛り上がった。
 ライブの合間にはミーノさんの手作り料理がビュッフェ形式で振舞われた。ミーノさんは訪問介護の仕事もしており、料理で笑顔になってもらえることがうれしいと語る。限られた時間内で複数のおかずを作るスキルを伝えるべく、ヘルパー向けの料理講座を開きたい、ひきこもりの人の居場所づくりも、と夢は広がる。
 ライブはミーノさんがボーカルを務めるバンドMix Juiceがトリを務めた。ギター山本智浩さん、ベース小濱健さん、キーボード萩原敦子さんとともに登場すると大きな歓声が上がった。披露された曲は、この日ミーノさんが振る舞った料理の一品「ミーノ焼き」が題材となった「ミーノ焼きのうた」。ミーノ焼きはお好み焼きに似た料理で、キャベツやスジコン、大葉が入っており、冷めてもおいしいと好評。ギターの山本さんが作った歌詞はチャーミングで会場は笑顔で溢れた。イベントを振り返り、ミーノさんは「この家と巡り合った時、今日のようにたくさんの人が歌いながら楽しく過ごすことをイメージしていました。夢が叶い続けていて、ほんまに幸せです」と目を輝かせ語った。


ビコロールキャッツ


モルネッコ


&Macherie


ミーノさんの料理でライブはさらに楽しいひとときとなった

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