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西区

流通科学大学「ワールドフェスティバル2025」

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6月14日(土)流通科学大学(西区学園西町)で、さまざまな国からの留学生と地域住民との国際交流を目的とした「ワールドフェスティバル2025」が開催された。(主催/流通科学大学)
【当日の運営】RYUKA留学生クラブ、社会イベント隊ランニングボランティア部、児童ボランティア部ALL-IN、福祉ボランティア部ミルクティー、川合ゼミ、高橋ゼミ、学内ボランティア学生

流通科学大学には現在3600人の学生が在籍しており、約3分の1にあたる1200人が留学生。県内でも最多クラスの留学生数を誇っている。
「ワールドフェスティバル」は毎年開催されている恒例のイベントで、留学生が出身国の文化や遊びを紹介、実際に体験できるブースなど、日本人学生と留学生が企画から準備まで担当。キャンパス全体を会場に、一般来場者を迎え入れた。

みかんホールⅠでは世界のお茶やボードゲームを体験しながら、留学生と交流できる「World CAFÉ」が開かれた。ベトナム、ミャンマー、インドネシア、アメリカ、中国からの留学生が地域の子どもや保護者と世界の遊びを楽しんだ。幼稚園で配布されたチラシをきっかけに、家族と垂水区から参加した姉弟は、留学生たちと日本の伝統的な遊びであるけん玉を行った。

学生食堂RYUKA DININGでは「これはどこの国?神経衰弱」と題し、裏向きに並べたさまざまな国の国旗、ランドマーク、料理、有名人などのカードを、2枚めくって同じ図柄を引き当てるゲームが行われた。森岡歩生さん(商学部2年)は「どんなテーマにするかをみんなで話し合い、2~3週間前から準備を始めました。大量のカードを作るのが大変でした」と話した。川合ゼミ(教育学・キャリア教育)の学生が企画した「父の日におくろう!ネクタイメッセージカード」では、ネクタイ型のカードにメッセージや絵を書いてシールで飾り付けを行った。参加した子どもの保護者は「父の日のいいプレゼントができました」と喜んでいた。川合宏之教授は「これからも学生と地域の子どもたちが接する機会を大切にしたいです」と語った。

ワールドホールでは、ミャンマーの留学生を中心に企画された「ミャンマーダルマ〜願いをこめて描く、平和と友情のシンボル」が行われた。ミャンマー版のダルマ「ピィタイタウ」を制作。ミャンマーでは縁起物として親しまれており、ミャンマー出身のスーヤダナー・キョウさん(人間社会学部2年)は「ピィタイタウには『僕たちは何度転んでも立ち上がる』という意味が込められています」と語った。この日は同ブースと本部棟1階の総合受付の2カ所に、今年3月に発生したミャンマー地震を支援する募金箱が設置され、協力が呼びかけられていた。また、「世界のプリクラ」コーナーもあり、世界各国の文化をイメージした背景や国旗が用意されており、記念撮影ができた。家族連れや友達グループで賑わっていた。

PCDルームにはインドネシアの留学生が中心となったブースが設けられ、「バティック体験」が行われた。インドネシアの伝統的な模様で、無形文化遺産にも認定されているバティック柄に色鉛筆で好きな色を塗り、完成品は写真立てに入れて持ち帰ることができた。インドネシアのスマトラ島出身のニスリナ・ナジハーさん(経済学部1年)は「バティック柄には花、葉っぱ、雲など自然のものがモチーフになっているものが多いです。伝統的な衣装で、儀式の時にも着ますし、日常的にも制服のように学校に着ていくこともあります」と説明した。

ほかにもベトナムの伝統的な遊び「オー・アン・クアン」や、フィンランド発祥のモルックなどが体験できた。
運営を担ったRYUKA留学生クラブ部長のダニエン・セバスティアンさん(商学部3年)は「さまざまなイベントに関われるので、イベント運営の勉強になるし、人と話すことが好きなので楽しいです」と笑顔をみせた。


World CAFÉで留学生と世界の遊びを楽しむ子どもたち


これはどこの国?神経衰弱


ピィタイタウを手に持つスーヤダナー・キョウさん


バティック体験

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