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あすてっぷコワーキング学園都市

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神戸市が運営する無料の女性向けコワーキングスペース「あすてっぷコワーキング学園都市」は8月で開設1周年を迎える。
神戸市は女性の就業率アップを目指し、就労や再就職、キャリアアップなどを支援する施設として神戸市男女共同参画センター(中央区橘通)内に「あすてっぷコワーキングこうべ」を2021年に開設。市内西部の市民にも利用してもらおうと昨年8月に市営地下鉄学園都市駅南隣のユニバープラザ(西区学園西町)2階に「あすてっぷコワーキング学園都市」をオープンした。今年2月には六甲アイランドの神戸ファッションマート(東灘区向洋町中)内に市内3カ所目を新設。

コワーキング施設内はWi-fi完備で、全席電源付きの20席のほか、打ち合わせスペースや個室型ワークブースを備えている。在宅ワークや勤務先のテレワーク場所としての活用、資格試験の準備など、使い方は自由。パソコン貸出もしており、履歴書作成やオンライン面接にも対応可能。また、子育て中の人が利用しやすいようにベビーカーの乗り入れや小学生以下の子ども同伴で利用でき、キッズスペースも設置している。さらには、生後6カ月から就学前の子どもを対象にした無料の一時保育サービスもあり、子どもを預けて仕事に集中できるなど、子育て世代向けの設備やサービスが充実。利用対象者は市内在住・在勤の女性で、子ども連れの男性も利用できる。

同施設には利用者のサポートを担うコミュニティマネージャーが5人在籍している。その一人、宝田ひかりさんは「いろんな働き方をする利用者の方が来られるので様子を見ながら声掛けをするなど、普段の会話を大切にしています」と話す。働き方の悩みも人それぞれで、状況に合わせて市の就労や子育て支援を案内したり、同じ悩みを持つ利用者同士を繋ぐ役割も。「初めての方には快適に利用していただく説明をしています。施設や一時保育の見学もできますのでお気軽にお越しください」と笑顔で呼び掛けた。
ほかにも、年2回利用者同士の交流イベントを開催。イベントには講師を招き、マネープランや資格取得、育休復帰など人生設計にまつわるさまざまなテーマを扱う。ユニバープラザ施設内では、キャリアコンサルタント面談からの職業紹介も実施している。

利用者の中地春香さん(垂水区神陵台)は育休中で、第2子となる9カ月の子どもを一時保育サービスに預けて資格取得に向け勉強中だという。「キャリア相談で最新の制度を利用できると知り、職場復帰の不安が和らいだ」と話した。看護師の小澤朝陽さん(西区伊川谷町)は緩和ケア病棟の勤務経験がきっかけで、アロマテラピストの資格取得を目指しているそう。「カフェを利用していたこともありましたが、長居できなくて困っていました。ここでは昼から8時間ほど利用します。集中できるし顔なじみの利用者たちと情報や意見交換もでき、居心地がいいですね」と満足そうに話した。

神戸市地域協働局男女共同参画課の柴田諒子さんは「神戸市は女性の就業率が全国平均を下回っていることから、『女性の〝はたらく〟をもっと自由に』との思いで、あらゆる女性の多様な働き方を応援しています。現在働いている方や再就職を目指している方などを対象にした施設なので、多くの方に活用していただきたい」と話した。

【開 館】月曜~土曜、9:00~20:00
【休 館】日曜・祝日・年末年始(12/28~1/4)
【一時保育】月曜~土曜、10:00~12:00、13:00~15:00
【利用料】無料
【利用方法】あすてっぷコワーキング予約サイトから会員登録後、事前予約。
【問い合わせ先】TEL. 361-6977(コワーキング全般)/TEL. 754-9510(一時保育)

ホームページはコチラ→https://astep.city.kobe.lg.jp/coworking/


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施設の入口


一時保育サービスもあり

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