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コモド茶ろん 楽器演奏を楽しむ会

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5月21日(水)、西神中央ホール(西区美賀多台)1階アートスペースにて、音楽を聴きながら地域住民の交流を目指す介護予防カフェ・つどいの場コモド茶ろん「楽器演奏を楽しむ会」が開かれ、約50人が参加した。(主催/コモド茶ろん)

「コモド茶ろん」は昨年7月から月1度のペースで、演奏する人、聴く人が楽しめる場を作りたいと始まった地域住民手作りのイベント。会場設営は、西区を中心に活動しているボランティアグループ「男組1号(代表・森政章さん)」が行い、受付やお茶の準備は齋木睦子さんら美賀多台地区民生委員児童委員協議会が担当した。

最初に登場したのは音楽健康指導士の酒井恵子さん(西区美賀多台)と井口千恵さん(灘区)による二胡の女性デュオ「福音(フーイン)」。東洋のバイオリンとも呼ばれる二胡は中国の伝統的な楽器で、2本の弦の間を馬の尾の毛を張った弓でこすって演奏する楽器。楽器本体に2本の弦が張ってあったことから「二胡」と呼ばれるようになったという説がある。最初に演奏された曲はカザフ族の民謡「瑪依拉(まいら)」。瑪依拉とは女子の名前で、大草原で生活する美しい女性を表現した曲。二胡の優しい音色に参加者は聴き入っていた。続いてはテレビドラマ「JIN―仁―」のテーマ曲で、この日が初披露だったそう。懐かしの歌謡曲「蘇州夜曲」や、「風の子守唄」「情熱大陸」と続いた。

2組目は「ハーモニーメイト」の石井潤史郎さん(西区井吹台)、鈴木利昭さん(西区糀台)、岡﨑憲子さん(西区井吹台西町)、嶋宏さん(西区糀台)がハーモニカ演奏を行った。「野バラ」から始まり、「バラが咲いた」「夏は来ぬ」「あざみの歌」などお馴染みの曲が続いた。最後は「ここに幸あり」。参加者は口ずさみながら、演奏を楽しんでいた。

「ハーモニーメイト」には現在12人のメンバーが在籍しており、月に2回糀台地域福祉センターで練習を重ねている。メンバーの石井さんは音程によって4つのハーモニカを吹き分けていた。幼い頃からハーモニカは好きだったが、長年遠ざかっていた。定年後、昔使っていたハーモニカが出てきたことから、また吹き始めたという。鈴木さんは15年前にハーモニカ講座を受講したことをきっかけに、現在も演奏を続けている。岡﨑さんは音楽療法士でピアノも得意だそう。嶋さんは77歳からハーモニカを始めて10年経つ。それまでハーモニカにはまったく興味がなく、一からのスタートだったが、今では見事な演奏を披露できるように。

続いて兵庫県認定音楽療法士の外山佳子さんによる音楽に合わせた体操が行われた。「北国の春」に合わせ、参加者は肩や腕を回しながらリズムを楽しんだ。2グループの合奏も披露された。初参加という吉田みちよさん(西区樫野台)は「今日はいろんな演奏が聴けてうれしかった。私もハーモニカの練習をしていますが、難しいけど楽しいです。次回も参加したいです」と笑顔で話した。企画・運営を担当し、当日演奏も行った酒井恵子さんは「音楽と心は繋がっています。音楽を聴きながら、知っている曲を口ずさんでいただいて、皆で楽しめる場をこれからも作っていきたいです」と話した。

コモド茶ろん 今後の開催予定
日程/6月18日(水)、7月30日(水)、8月20日(水)、9月17日(水)、10月15日(水)
参加費/300円 
定員/先着50人(予約不要)
会場/西神中央ホール1階アートスペース(西区美賀多台1・1・1)
連絡先/toiawase_kobe@yahoo.co.jp

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