あそぼう!ファミリーマルシェ
(上)こいのぼりのミニケーキ作り
4月29日(祝・火)神戸いたやどばあちゃん(長田区庄山町)で、大人も子どもも楽しめるワークショップが集う「遊ぼう!ファミリーマルシェ」が開催された。(主催/天の菜花)
会場の「神戸いたやどばあちゃん」は板宿小学校(須磨区菊池町)のすぐ東にあるレンタルスペース。名前の通り、おばあちゃんの家に帰って来たような落ち着く空間で、通常は各種レッスン、子ども食堂などで利用されている。この日はさまざまなワークショップが体験できた。
元幼稚園教諭で子ども料理教室の講師を務める髙田信子さんによるお菓子レッスンが行われ、参加者はこいのぼりのミニケーキ作りを楽しんだ。須磨区の林賢世さん(4歳)は真剣な眼差しでボウルに小麦粉を入れ、姉の実弥さん(妙法寺小1)は泡立て器を使って楽しそうに生地をかき混ぜていた。将来パン屋さんになりたいという五百蔵可菜さん(池田小5)は自宅でも料理をするそうで、かわいいミニケーキを完成させていた。
「CALZA」の藤川さおりさんによる、100%天然のエッセンシャルオイルとマイカ(天然鉱物)を使ったコスメ作りのワークショップも好評だった。藤川さん自身がアレルギーを持っており、市販の化粧品を使えないため、添加物が入っていない天然の材料を使ったコスメ作りを行なっていると話す。同じような悩みを持つ人にもメイクをもっと楽しんでもらえるように月に数回マルシェで出店し、リップやクリームの作り方を伝授している。藤川さんは「肌から吸収されたものは体外になかなか排出されにくいので、化粧品は注意して安全なものを使ってもらいたいです」と話した。
「アトリエスアビス」によるポーラセーツ体験もあった。ポーラセーツとは白磁器に転写紙や上絵の具を使い、オリジナルの食器やインテリアを制作するアートのこと。今回はさまざまな絵柄が印刷された転写紙を選び、自由に組み合わせて白磁器にのせ固定する作業を行った。
「WATA7BASE」の渡邊美佳さんによる脳傾向診断では、まず行動や考え方に関する約100個の質問に答える。その結果を脳科学に基づいて15タイプの脳に分類。自身の強みや弱み、思考パターンなど客観的に自分を知るきっかけとなるそう。「家族のタイプを知ることで、どのような声かけがよいのか判断することができ、円滑な人間関係を構築するのに役立てることができます」と話した。
ほかにも子どもたちによるヘアゴム作りやスライム作りも行われ賑わっていた。主催の「天の菜花」藤原朋子さんはアーユルセラピストで、当日は太白ごま油を使ったハンドマッサージ、ヘッドスパの癒しのブースを開いていた。藤原さんは「みんなが気に入ってくださるこの場所で、子どもからご年配の方までがゆっくり長時間楽しめるイベントにしたかった。次回は夏休みあたりに開催できたらいいなと思っています」と次の開催に意気込みを見せた。
会場のレンタルスペース「いたやどばあちゃん」外観
天然の材料を使ったリップづくり
白磁器に絵柄を転写する「ポーラセーツ」