西神中央公園 第22回桜まつり
4月5日(土)、西神中央公園(西区糀台)で「第22回桜まつり」が開催され、満開の桜のもと1万人を超える来場者で賑わった。(主催/桜まつり実行委員会・西神中央自治会連合協議会・西神中央桜守クラブ)
阪神・淡路大震災犠牲者への鎮魂と震災の記憶を後世に残すため、仮設住宅撤去後の公園に地域住民たちが桜の木を寄付・植樹活動を始めてから26年目。現在では1200本を超える桜が公園内で咲き誇る。西神中央桜守クラブが維持管理をしており、平成20年には(公財)日本さくらの会より全国さくら功労者表彰を受賞している。
まつり当日は花盛りの桜を見ようと多くの家族連れなどが訪れた。物産品の販売、ガラポン、おもちゃのくじ引きなどが行われ盛況で、またキッチンカーには長い行列ができていた。
この春から小学生の新井心結さんは祖母が西区在住。桜の木のもと、自分で選んだというピンクのランドセルを背負い記念撮影を楽しんでいた。父親は「公園のすぐ横にある医療センターで生まれたんです」と懐かしそうに話した。
ステージでは和太鼓やよさこいが会場を盛り上げた。「和太鼓 咲彗(すみれ)」は結成22年になるグループで、西区・西神中央を中心に8歳~40歳の18人で活動している。同じ中学校に通っていた狩場台出身の松本崇志さん、岩井雅仁さん、横山知明さんら6人からのスタートだった。松本さんと岩井さんは中学時代にトライやる・ウィークで和太鼓と出合ったそうで、和太鼓を通じて幼馴染との交流が続いているのもとてもうれしいと話す。この日は桜まつりにぴったりの『春風』から始まり、初お披露目の『響鳴』や『彩』など、3・3尺ある大太鼓の力強い演奏を5曲披露した。
結成20年を迎える「よさこい匠」は虹色の鮮やかな衣装を纏い、4曲の演舞を披露した。1曲目の『カラフル』は今年8月に高知で行われるよさこい全国大会のため練習中の演目で、初めての披露だった。2曲目は子どもたちが中心となり『南中ソーラン』を、3曲目は昨年の全国大会で披露した『Be Happy』と続いた。代表の黒田由佳さんの息子、智哉さんが旗や衣装のデザインを担当している。神戸のチームを意識してジャズ、サンバ、レトロの3つの要素を取り入れ、カラフルなイメージになるように表現したという。黒田由佳さんはストリートダンサーをしていたが、出産をきっかけに親子でも参加でき、幅広い年代が同じ舞台で踊れるよさこいに転向。親子で1つの作品づくりに取り組むことでコミュニケーションが取れ、内向的だった子が前向きに変化していく様子を多く目にしてきたと話す。
桜まつり実行委員会会長の畑康幸さんは「毎年、桜まつりの日はお天気にも恵まれている。来年も、これから先も、長く続くおまつりになってほしい」と笑顔で話した。
和太鼓咲彗
よさこい匠