編集記事

須磨区

子宮の日 LOVE49キャンペーン in KOBE

記事 子宮の日 LOVE49キャンペーン in KOBEのアイキャッチ画像

(上記写真 「ときわがかり」によるトークショー)

4月13日(日)、須磨パティオ1番館1階センターコート(須磨区中落合)で「子宮の日LOVE49(しきゅう)キャンペーン in KOBE」が開催された。(主催/LOVE49キャンペーン in KOBEひょうご県実行委員会)

毎年4月9日は「子宮頸がんを予防する日『子宮の日』」として制定、この日を中心に2009年より全国で子宮頸がん予防・啓発アクションである「LOVE49キャンペーン」が行われており、神戸市も2009年から市内各地で実施している。

子宮頸がんとは子宮頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、おもな原因は性行為を介したヒトパピローマウイルス(HPV)への感染で起こる。20~30歳代の若い世代の女性に急増しているが、早期の段階で発見できれば治癒率も高く、子宮を温存できる可能性も高くなる。兵庫県細胞検査士会の小川隆文前会長は「子宮頸がんはHPVワクチンで予防することができ、早期発見できれば治療しやすいので定期検診が大切」と呼び掛けた。

会場では神戸常盤大学保健科学部医療検査学科で、将来は臨床検査技師や細胞検査士を目指している学生たち「ときわがかり」のメンバー7人による子宮頸がん予防のトークショーが行われた。子宮頸がん検診受診率はアメリカやヨーロッパの国々では約70〜80%で推移しているのに対し神戸市では、年々受診率が増えてきているが、2022年の調査でも40・4%とまだ低いのが現状だという。同大学3年生の橋本歩実さんは「後悔したくないので自分の身を守るためにワクチン接種と検診を受けました」と話し、自身が受診した経験をもとに検診の流れや、検診日に適した服装などを紹介した。須磨区北落合の22歳女性は「母と姉に勧められ、ワクチン接種と検診済みです。定期的な検診が大切ですね」と話した。

ほかには神戸バイリンガルスクールの子どもたちが声高らかに歌声を披露し、ピアニストの米本彩夏さんによるミニコンサートが行われ、大丸須磨店前では雨の中「にこいち」のパフォーマンスで盛り上がっていた。さらに、パネル展示や顕微鏡を使った細胞標本観察などが体験できた。ナビゲーターを務めた同キャンペーン総合プロデューサー南出卓さん(Music Inc.代表)は「検診率を上げるためには、まずは子宮頸がんについて知ってもらうこと。今後もイベントを通じて多くの人に予防の大切さを発信していきたい」と想いを語った。


子宮頸がん啓発パネルの展示


「にこいち」による屋外ライブ


神戸市親子で考える子宮頸がん検診特設ページ

カテゴリー