バラの小径デザインマンホールコンテスト
「バラの小径(こみち)」と呼ばれる神戸市立須磨離宮公園(須磨区東須磨)から山陽電鉄月見山駅への道のりに設置する「バラの小径デザインマンホールコンテスト」で市立西落合中学校2年、松本大和さんが最優秀賞に輝いた。
昨年12月、須磨区の公立中学校の生徒を対象に須磨離宮公園をテーマとしたマンホールのデザインを募集。94作品が寄せられた。松本さんの作品は赤とピンクのバラをメインに同公園内のレストハウス(レストラン)と噴水をバランス良く描いたもの。須磨区総務部地域協働課の担当者は「バラや噴水など須磨離宮公園らしさが表現されており、レイアウトも工夫されている」と評価した。受賞を聞いた松本さんは「うれしさと驚きで言葉にならなかった」と興奮した様子で振り返った。
松本さんは学校から配られた募集案内を見て、応募を決意。冬休み期間に1週間ほどかけて仕上げたという。同公園には家族と数回訪れたことがあり「自然豊かでバラが咲き誇るきれいな公園」というイメージからバラをメインにしたレイアウトがすぐに浮かんだと話す。「本当はバラの色を増やしたかったが、6色しか使えないと決まっていたので色使いが難しかった」と色数の制限がある中で工夫を凝らした。
美術部に所属する松本さんは幼少の頃から絵を描くことが好きで大好きな漫画のキャラクターの模写を得意とする。現在は文化祭に向けて作品づくりに精を出す。将来の夢はまだ決まっていないが絵を描くのが楽しいので今後も描き続けたいと話した。
松本さんの作品に加え、山陽電車賞1点、優秀賞2点に選ばれた上位4点のデザインは、今年度から来年度にかけてバラの小径にあるマンホール20カ所のふたの絵柄に採用され、順次設置予定。松本さんは「実際に設置されたら見に行きたい。楽しみ!」と声を弾ませた。