メリケンパークCleanupProject
三宮・元町周辺からメリケンパークまでを周遊する清掃イベント「メリケンパークCleanupProject」が3月20日(木・祝)に開催され、親子連れなど238人が参加した。
主催/神戸市 協賛/株式会社ビームス 協力/スターバックスコーヒー神戸メリケンパーク店、株式会社大丸松坂屋百貨店大丸神戸店、神戸港“U”パークマネジメント共同事業体
このプロジェクトは、さまざまな環境問題について考えるきっかけづくりとして、散策を楽しみながら清掃活動を行い、神戸の街や港を美しくしようというもの。2023年から実施され、今年で3回目となる。参加者はスターバックス、BEAMS、大丸の対象8店舗で専用のゴミ袋(「燃えるゴミ」と「缶・びん・ペットボトル」の2種類)を受け取り、ゴミを拾いながら神戸の街を散策し、目的地であるメリケンパークを目指す。大前凉音さん(宮本小1)、珀翔さん(年少)姉弟は「たばこの吸い殻がいっぱい落ちてる」と熱心に拾っていた。父親の潤季さんは「ゴミ拾いをしていると街の人から『ありがとう』と言われ、子どもたちもうれしそうでした」と話した。
また、清掃に協力するとゴミの回収時に引き換えでイベント参加券が手渡され、同プロジェクトのオリジナルバンダナがプレゼントされた。デザインは神戸市とBEAMS、スターバックスコーヒー神戸メリケンパーク店がコラボしたオリジナルで、ベースカラーは神戸市旗と揃え緑色。バンダナにロゴを印刷するシルクスクリーンプリント体験もあり、その場で印刷をして持ち帰ることができた。兵庫区の山本奏良さん(年長)、千晴さん(年少)姉妹はバンダナを持ってにっこり。母親の愛実さんは「娘が『ゴミを捨てたらダメだよね』と話しながら拾っていたので社会勉強にもなりました」と話した。
会場では家庭で使用された揚げ物油(廃食用油)から最新技術によって航空燃料を作り出す「Fry to Fly Project」のブースがあり、家庭での使用済み油を回収。廃食用油が航空燃料になるまでの製造過程が分かるVR体験会も開催され行列ができていた。「住んでいる街をきれいにしたい」と父親と1時間半ほどかけてゴミ拾いをした李俊昊さん(山の手小6)は「昨晩、揚げ物をした油を持ってきた」とペットボトルに入れて持ち込んでいた。スターバックスコーヒーのブースでは、清掃の後にひと息ついてもらおうとドリップコーヒーの試飲配布があり参加者たちに好評だった。
この日、集められたゴミの総重量は108.4㎏。神戸市港湾局振興課の山本耕太さんは「イベントを通して親子で環境について考えるきっかけになれば」と語った。