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垂水区

舞子高校天文気象部「星の観望会」

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県立舞子高等学校(垂水区学が丘)天文気象部による第26回『星の観望会』が3月15日(土)に舞子公園(垂水区東舞子町)にて開催された。

当日は夕方から冷たい雨が降り、午後6時半から予定されていた舞子公園芝生広場での望遠鏡を使った星空観望会はやむなく中止となった。地下駐車場で開かれた3D映像での宇宙旅行、プラネタリウム上映会は予定通り開催され高校生の「星空案内人」が参加者15人を星空の世界へいざなった。

地下駐車場(イベント時以外は解放されない)の照明が消され始まったのは、参加者全員が3Dメガネをかけての映像鑑賞。太陽、月、地球のほか、水星や金星、木星、土星などの太陽系の惑星の解説を聞きながら、宇宙旅行をしているような体験ができる。解説は河野桃真さん(2年)、映像の操作は屋敷京香さん(同)が担った。参加者は「太陽の年齢は?」「土星の環は何でできている?」などのさまざまな問いかけに想像をめぐらし、解説には宇宙の規模と神秘に感心した様子で映像を見つめていた。

後半は宇宙の天体からさらに広い宇宙と、今の時期見える星空について映像を使った紹介があった。担当は2年生の戸田大貴さんと岩見樹さん。冬の季節は、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオンを結んでできる六角形「冬のダイヤモンド」が夜空に輝く。春になるとおおぐま座にある北斗七星からうしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカなどを結ぶ「春の大曲線」が見えるので、夜空を見上げてほしいと話した。

「冬のダイヤモンド」が大好きと話す副部長の八尾佳里奈さん(3年)は「この部は、毎年秋に西はりま天文台で研究観測のため2~3回合宿を行います。そこで見た星空は素晴らしかった」と笑顔。垂水区から来た70代の女性は「事前に図書館で宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んできました。3Dメガネをかけての宇宙旅行がとても楽しかった」と話した。顧問の穂積正人先生は、7月に舞子海上プロムナードで開催する星の観望会では小型望遠鏡を作るので、ぜひ参加してほしいと締めくくった。

【舞子高校 天文気象部】小学校や商業施設で開催する観望会やワークショップの地域貢献活動が評価されて、文部科学大臣賞や環境省「星空の街、あおぞらの街」全国協議会会長賞など受賞。校舎屋上に天体ドームを持ち、丸い天井にはプラネタリウムが上映できる。部員は、星空案内人(星のソムリエ)の資格取得を目指し、1年生で「準案内人」に、そして実技試験に合格すれば「案内人」の資格が取得できる。

天文気象部の合宿先 西はりま天文台の星空(舞子高校天文気象部提供)

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