編集記事

垂水区

みんなでまなぼうさい

記事 みんなでまなぼうさいのアイキャッチ画像

3月9日(日)ブランチ神戸学園都市(垂水区小束山手)で「みんなでまなぼうさい」が開催された。(主催/まちづくりスポット神戸)

「いざという時に役立つ知識をみんなで楽しく学ぼう」をテーマに行われている恒例の防災イベント。「まちづくりスポット神戸」に登録している8つの地域活動団体と、NPO、企業、学校などが連携し、会場施設の各所でさまざまな企画が行われた。今年は阪神・淡路大震災から30年ということで、災害に備える内容が充実していた。

1階特設会場では、防災紙芝居、防災に役立つロープワーク講座、AED体験、防災・災害時のスマホ活用術などのワークショップが開かれた。まちスポらぼでは、アロマの防災グッズづくりが行われ、怪我に使えるクリームや心のケアにも役立つアロマスプレーなどが手作りできた。

コミュニティルームでは、阪神・淡路大震災由来のひまわりの種「はるかのひまわり」を全国で育て咲かせる過程で、災害やいのちの尊さについて考える機会とする「はるかのひまわり絆プロジェクト」を取り入れたワークショップが行われた。流通科学大学の図書館サークル「Libro」のメンバーが、震災で妹〝はるか〟を亡くした少女の10年を描いたノンフィクション絵本『あの日をわすれないはるかのひまわり』を朗読。参加者は朗読を聞いた後、ひまわりの形のクッキーにアイシングで想いを込めてひまわりを描いた。茅垣明子さん(西区学園西町)はインスタグラムでワークショップを知ったそう。「娘は幼稚園で震災について学ぶ機会があります。自分も震災経験者として、学ぶ機会を」と思い、参加したと話す。ワークショップの講師を担当した、たまひめアイシングクッキー教室の田町永さんは元小学校教師。教師時代に「はるかのひまわり」を知り、企画を温めていたという。「参加する方の心に残るワークショップを、と願っていたことが実現できました。イベントに参加して終わりではなく、ひまわりを育て、震災のことを語り継いでもらえたらうれしい」と話し、参加者に「はるかのひまわり」の種を託した。

ほかには、舞子高校環境防災科による避難グッズ「お菓子ポシェットづくり(協力/一般社団法人おいしい防災塾、コープ神戸)」や、仮に組み立てた避難所区画で災害時に簡易ベッドに横たわる体験も行われた。
森の広場のステージでは、垂水区役所による「防災談話」があり、災害時の避難場所やハザードマップなどについて話があった。あそびうたユニット「かば☆うま」によるオリジナル防災たいそう『ぼうさい忍者』は、誰でも覚えやすいメロディーと体操で災害時の行動を学ぶことができ、子どもたちは立ち上がりいっしょにリズムを取っていた。子どもたちが歌を楽しむコミュニティ「SING」による震災からの復興を願う曲『しあわせ運べるように』が披露され、大人も子どももともに歌い会場は一体感に包まれた。


田町永さんとLibroのメンバー


「はるかのひまわり」アイシングクッキー

カテゴリー