神戸総合運動公園 菜の花まつり
3月8日(土)神戸総合運動公園内コスモスの丘(須磨区緑台)にて、約5万本の菜の花のもと「菜の花まつり」が開催され、約2千人が来場した。(主催/公益財団法人 神戸市公園緑化協会神戸総合運動公園、コスモスの丘市民ボランティア)
ワークショップやステージ、菜の花畑での散策が楽しめる例年菜の花の見頃に開催されている恒例のおまつり。今年は寒波などの影響で開花が遅れ、イベント当日は咲き始め~3分咲き程度だったが、部分的には黄色い小さな花が咲いており、春の訪れを感じに来た参加者で賑わった。
このイベントでは約80人のコスモスの丘市民ボランティアメンバーが企画から当日までの準備、イベント運営の全般に携わっている。市民ボランティアは年間を通してコスモスの丘で栽培されている菜の花、ひまわり、コスモスの種まき、苗植え、摘み取りも行い、花畑の維持管理に貢献している。また、市内の保育園、幼稚園の園児たちも苗植えや摘み取りに参加するなど、地域住民が関わりコスモスの丘を大切にしている。
当日は市民ボランティアによる温かなオリジナルハーブティーの振る舞いが行われた。ネトル、レモングラス、シナモン、マリーゴールド、カモミールを独自の分量で混ぜたさわやかで香り高いハーブティーに、来場者は「おいしい」と口々にいいながら、まだ寒さの残る屋外で冷えた身体を温めていた。ハーブティーの茶葉はアンケート回答者が参加できる抽選会の景品にもなっていた。
西川向夏さん(6歳)は母親、祖母と連れ立って来場。4月から小学校に入学し1年生となる向夏さんは、真新しいランドセルを持参。「菜の花のもと、新しいランドセルを背負った写真を撮ってあげたくて、持ってきました」と母親はうれしそうに話した。
「菜の花のレイ作り」のブースでは菜の花とパンジー、ストックなど色とりどりの花を使ったレイを作るワークショップが行われた。講師はHula Kahela(フラカヘラ)の浜口香さん。ラフィアヤシの葉からできた紐に花を巻き付けていく工程をていねいに伝えていた。垂水区の山添菜那子さん(東舞子小3)、芽衣子さん(年長)姉妹と、友人の柿川悠人さん(小3)、心春さん(年長)兄妹は、4人で仲良く色とりどりのレイを作っていた。「お花を押さえながら紐に巻いていくところが難しかった」と言いながら、皆、出来栄えに満足そうだった。
ほかには特大のしゃぼん玉や、特製の道具を使って一度にたくさんの数のしゃぼん玉を飛ばせるコーナーが大盛況。子どもたちはしゃぼん玉を追いかけて楽しそうに園内を駆け回っていた。ステージでは青空の下、菜の花ライブが行われた。女性ボーカルクループGemChordが迫力ある歌唱を披露、コパン名谷チアダンスチームShiniesがかわいいチアダンスで会場を盛り上げた。
園内散策をしながらスタンプを集めてプレゼントがもらえるスタンプラリーや、いろいろなあそびが体験できるコーナーもあった。緑花クラブKOBE、六甲山もりづくり基金、あいな里山公園による緑を使ったワークショップも行われた。また、キッチンカーが集合する「菜の花マルシェ」、「なのはなビンゴ」なども同時開催され、もりだくさんのイベントだった。
同園の福島拓斗さんは「菜の花の生育が遅れている中、多くの来園者に足を運んでいただき感謝しています。コスモスの丘では菜の花以外にもヒマワリやコスモスも見事なので、ぜひその時期にもコスモスの丘に足を運んでいただけると幸いです」と語った。
オリジナルハーブティー
GemChord