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西区

飛翔舘空手教室

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市立小寺小学校(西区学園西町)を拠点とする「飛翔舘空手教室」に通う子どもたちが、2月14日(金)~16日(日)に神奈川県の横浜BUNTAIで開催された「第4回全日本少年少女空手道選抜大会」(主催/公益財団法人全日本空手道連盟)で躍進を遂げた。

昨年4月の県大会、10月の近畿大会を勝ち進み、全国大会には同教室から個人戦7人、団体形1チーム(3人)、団体組手1人(各学年6人の県選抜チーム・1年男子の枠)計9人の小学生が出場。そのうち8人が優勝を筆頭に7位以内の入賞を果たした。

県代表として団体形に出場した3人は一体の連係と迫力で準優勝に輝いた。団体形は3人が同一の形を演武するので同調性や技の理解度で勝敗が決まる判定種目。県・近畿大会ともに堂々の1位通過で全国の舞台へと駒を進めた。主将の森脇大惺さん(竹の台小6)は「お互いを感じながら息を合わすことができた。100点満点の出来」と胸を張る。「3人の仲がよく、心が通じ合っている」と絶大な信頼を寄せる川西雄大さん(小寺小5)。5年男子形で7位入賞も果たした中谷偉琉さん(名谷小5)は「最高のメンバーなので、次は中学生の部で3人で優勝したい」と先を見据えた。

1年男子形で優勝した杉山千隼さん(小寺小)は「(足を広げて腰を落とす)四股立ちはしんどい技だけど頑張って練習した」と笑顔をのぞかせた。そして「楽しんで!」と母からのエールを胸に試合に臨んだという。3年女子組手で優勝した大岡茜さん(東町小)は「初優勝なのでうれしい。〝自分ならできる!〟と信じて奮い立たせ、攻め続けた」と自らを鼓舞して積極的に技を仕掛けたと話す。

同教室は小寺小学校、糀台小学校(西区糀台)を会場に幼児から高校生まで約90人が稽古に励んでいる。指導するのは溝口慎一さんをはじめ、父兄で指導員の6人。溝口さんは全日本空手道連盟公認六段の腕前を持ち、今年度は日本マスターズ2024空手部会で5位入賞など、選手としても鍛錬を重ねている。今大会の子どもたちの躍進について「誇らしく思う。予想以上の成績で成長を感じた」と目を細める。
教室では「努力の天才になろう」を合言葉に、一生懸命取り組む姿勢を身に付ける指導を行っているという。姿勢を正すこと、大きな声を出すことを日々伝えている溝口さん。その教えから主将の森脇さんは率先して誰よりも声を出すことを心掛けているという。「礼儀正しくなった」「規則正しい生活が送れるようになった」「自信がついた」と子どもだけでなく保護者からの感想も聞かれた。溝口さんは「子どもたちの輝かしい未来のために今から頑張ること、努力することを空手道を通して伝えていきたい」と熱い想いを語った。新規教室生募集中。
問い合わせ先/
TEL090・7480・4704(溝口さん)

※ほかの入賞者
門田元気さん(白川小)2年男子形5位
大山凛士さん(東町小)3年男子形7位
松岡沙和さん(東町小)2年女子組手5位
※学年はすべて取材当時

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